第43回 化粧品専門店ルートの動向③

【週刊粧業2013年9月2日号5面にて掲載】

 今回は、ローカル資本の化粧品専門店でチェーン展開を進めている「百分女人」と「千色店(1000colors)」の動向をご紹介としたいと思います。

①百分女人

 「百分女人」を展開する南京百分化粧品有限公司は2002年に1号店を出店後、順調に店舗を拡大、2004年に100店舗を突破、2012年12月時点での店舗数は520店舗(うち加盟店420店舗)を展開するまでに成長しています。

 同社は外資系専門店との競争を避け、江蘇省、湖南省、安徽省、四川省、山東省の3・4級都市及び郷鎮地区を中心に出店する戦略です。これらのことから、現在はマス~ミドルレンジ中心の商品ラインアップですが、3・4級都市の経済発展に伴う消費者の所得上昇に加え、将来的に1・2級都市への出店に注力する方向性であることから、現在はハイレンジのブランドの比率を高めています。

 同社は今後の戦略として、①直営店比率向上、②江蘇省でのドミナント戦略の深耕、③ブランド力の向上、の3つを掲げており、今後2年以内に店舗総数を1000店規模まで拡大するとしています。

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浅井潤司

(株)矢野経済研究所主席研究員

2000年に矢野経済研究所に入社後、主にビューティー・リラクゼーション業界の市場調査、分析業務を担当。また、調査・分析業務だけでなく、中国市場進出支援、販路開拓支援、新規事業支援、地域振興・産業振興支援などのコンサルティング業務も手がけている。

http://www.yano.co.jp/china/

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