【週刊粧業2014年7月28日号5面にて掲載】
最近、テレビや雑誌などでもよく目にする『女子会』。それは、女性達が、親しい仲間と集まり、様々な話題について楽しむ会のことです。
話題は、人気のレストランやスポットやファッションについてなど様々で、多くの事に関心を持ち、ライフスタイルを送る女性ならではの楽しみ方とも言えます。このような多くの事に関心もつ女性達の感性や意見、考えは、化粧品通販企業にとって、とても貴重なものと言えます。それらをフルに活用する事で、自社には今までなかったような視点やアイディアが生まれる可能性を秘めているからです。
ある化粧品通販会社A社は、サービスなどの販促企画について、今までは男性が中心に行っていました。しかし、女性スタッフから見ると、企画によっては、『もっとこうした方が、お客様は喜ぶのでは?』と感じる場面もありました。そこで、女性からもっと意見を引き出そうと、女性スタッフが気兼ねなく、自由に発言できるように、女性だけが集まって意見交換をする『女子会』を開催することになりました。
会議のような堅苦しい雰囲気ではなく、明るく、自由な雰囲気の中、彼女たちは、様々な話題について話し合います。最新の話題について、実際に自身が受けた面白いサービスや、そのサービスの良かった点、悪かった点など。
一見すると、関係のないおしゃべりのようにさえも見えますが、そのような自身が体験したこと、感じたことについて話したり、聞いたりしているうちに、徐々に、「こんなサービスがあったら良いのでは」「既存のサービスについて、こう改善したらどうか?」などのアイディアがどんどん生まれ、今までにはなかった視点で、サービスについての話し合いが進むようになりました。
また、ある通販会社B社でも、週に1回女性スタッフだけが集まり、『女子会』を開催しています。そこでは、顧客に送るツールや、メールマガジンの内容についてなど、事前に決めたテーマについて話し合いを行います。女性ならではの発想から生まれる意見は、経営陣や男性スタッフにも活気的な影響を与えています。
ひとたび仕事場を離れれば、消費者に戻る彼女達は、お客様意識を持ちながら仕事を行います。化粧品通販会社にとって、そのような女性の感性を最大限に活用することが、お客様である女性に喜ばれる商品やサービスを生み出すことにもつながっていきます。
このような『女子会』、是非、取り入れてみてはいかがでしょうか?