第55回 「本当に女性を活用したいなら…」

【週刊粧業2014年11月17日号12面にて掲載】

 安部晋三首相の提唱する女性活用推進「ウーマノミクス」。一見、女性にとって素晴らしい政策のように見えます。しかし、たとえば男性社会の中でポストだけ用意されても、そこには男性からの嫉妬も含め、女性にとってのストレスしか生み出しません。「女心がわかってない」政策だと思います。

 すでに頑張っている女性たちにとっては、「これ以上頑張れと言われたくない」というのも本音です。日々のストレスやプレッシャーに疲れ果て、心の病まで発症してしまう女性も多くなる中、もう、エールは十分なのです。それよりも、働く女性たちは「よくやってるね。これ以上、頑張らなくていいんだよ」と言って欲しい。英語なら「Take it easy」、仏語なら「Que sera sera」。

 彼女たちが求めているのは、エールではなく、自分たちの心に寄り添ってくれる優しさ。それは癒しなのです。「なら、ペットを飼えばいい」という男性がいるかもしれません。確かにペットは癒しの存在ですが、残念ながら優しく語りかけてくれることはありません。

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中村浩子

(株)ヴィーナスプロジェクト代表取締役社長

「JJ」「VERY」等ファッション誌の編集・企画を手がけ、黒田知永子や三浦りさ子等、その時代を代表するタレントをプロデュースし、トレンドを生み出してきた。 現在まで読者モデルを1万人以上発掘しており、現在は女性消費者を取材し続けてきたノウハウを活かし、ファッション・アクセサリー・ビューティに関わる商品開発やイベントを企画、ブランドプロデュース、コンサルティングまで幅広く行っている。

http://www.venus-project.jp/pro/02.html

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