第63回 エステティシャンの価値観教育

【週刊粧業2015年2月16日号6面にて掲載】

 エステティックサロンでは、ここ1〜2年で物販に対する意識が非常に高まってきています。業界の成長期のときのように、新規客がたくさん見込め、高い契約率で、高い契約単価で役務売上がたつ時代ではなくなったことが大きな背景だと考えられます。

 しかし、エステティシャンの多くは物販に対する苦手意識が強く、エステティックサロンの物販の平均売上構成比は10%未満です。もちろん物販に強いサロンは、70%、50%、30%を叩き出すサロンもありますが、多くのサロンは、物販は苦手のようです。

 これらの原因は、エステティシャンの意識の問題が大きいようです。

 技術者意識が強く、物を売ることに抵抗があったり、物を売ることを悪いことだと思っていたり、自分の所得でお客様の予算を考えていたりなどが大きいのです。

 しかし、考えてみてください。お客様は何のためにエステティックサロンに来ているのでしょうか?エステティックを受けるためだけでも、化粧品を買うためだけでもありません。キレイになるためです。したがって、エステティシャンの仕事は、技術を提供するだけでも、ホームケアを販売するだけでもなく、お客様の結果を出すことです。

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榎戸淳一

株式会社ES-ROOTS代表取締役社長、一般社団法人エステティックグランプリ元理事長

新卒で船井総合研究所に入社し、様々な経験を積んだ後に「エステティック業界の健全化、イメージ回復」に使命感を感じ、船井総研内で自らエステティック業界のコンサルティングを立ち上げ、業界内で多大な実績を残す。現在では、株式会社ES-ROOTSを設立し、東京都目黒区に「fruitsroots(フルーツルーツ)」というオーガニックコスメ&エステティックサロンを経営している。www.es-roots.co.jp また、業界誌「週刊粧業」「セラピストBEAUTY」「ヌーヴェルエステティック」の連載、業界イベント「ビューティーワールド」「ダイエット&ビューティー」での講演など、活動範囲は幅広い。

http://www.fruitsroots.com/

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