第88回 スタッフ主導ミーティング

【週刊粧業2017年10月16日号4面にて掲載】

 私は、船井総研時代、たくさんのエステサロンのミーティングに参加してきました。業績が良くないサロンのミーティングの典型は次の通りです。

 ①オーナーまたは店長が一方的に話している、②スタッフからの発言はほとんどない、③全体的に雰囲気が暗い、④他のスタッフの発言は「自分には関係ない」という態度でほとんど聞いていない。

 見学した後に、ミーティングについて、オーナーや店長とお話をすると「スタッフの積極性がなく、全然発言しないのですよ」と文句を言っています。確かにスタッフの積極性にも問題はあるでしょうが、オーナーや店長が発言しにくい雰囲気を作っていたり、当事者意識も持てない会議の内容にしていることも大きな問題なのです。

 私が経営するフルーツルーツのミーティングは、ミーティングのルールを定めています。①発表は必ず立ってすること、②発表後は必ず拍手をすること、③積極的にメモを取ること、④司会進行は役職者以外のスタッフが持ち回りで実施すること、などなど。そして全スタッフに1人1枚「月間報告シート」を書いてきてもらっています。そのシートは、担当部門について、個人についての1カ月の反省と次月に実施することなどをまとめたシートです。それを全員分コピーして、資料を見ながら、ミーティングを進めていくことによって、自分以外のスタッフの発言も意識させるようにしています。

 以上のことはすべて、発言しやすい雰囲気を作ること、オーナーや店長主導ではなく、スタッフ主導のミーティングにすることを目的としています。

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榎戸淳一

株式会社ES-ROOTS代表取締役社長、一般社団法人エステティックグランプリ元理事長

新卒で船井総合研究所に入社し、様々な経験を積んだ後に「エステティック業界の健全化、イメージ回復」に使命感を感じ、船井総研内で自らエステティック業界のコンサルティングを立ち上げ、業界内で多大な実績を残す。現在では、株式会社ES-ROOTSを設立し、東京都目黒区に「fruitsroots(フルーツルーツ)」というオーガニックコスメ&エステティックサロンを経営している。www.es-roots.co.jp また、業界誌「週刊粧業」「セラピストBEAUTY」「ヌーヴェルエステティック」の連載、業界イベント「ビューティーワールド」「ダイエット&ビューティー」での講演など、活動範囲は幅広い。

http://www.fruitsroots.com/

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