第13回 ムスリム観光客に喜ばれる接客について

【週刊粧業2015年2月9日号5面にて掲載】

 観光庁の発表によると2014年の訪日外国人旅行消費額は2兆円を超えたとのことです。これは前年比10.7%増であり2020年までに3兆円規模に達することが予想されています。

 現在インバウンドの主役は中国、台湾からの観光客ですが、今後大きな伸びが期待されているのは、マレーシアやインドネシア等のムスリム(イスラム教徒)人口の多い国です。訪日中は商品を知ってもらう絶好の機会ですが、ムスリムに対して接客する際にはいくつか知っておいて頂きたい点があります。

 まずは成分です。ご存じの通りイスラム教の戒律では豚やアルコールなど不浄なものとして禁止されているものがあります。タッチアップをする際には、必ず成分について説明してからするようにして下さい。

 また、イスラム教では左手は不浄な手と考えられていますので、なるべく右手を使うようにして下さい。それから異性による接客も嫌がられますので、女性には女性が接客するのが良いでしょう。

 ただ、あまり気にしすぎるのもよくありません。それはイスラム教の戒律を実行する際の厳密さには個人差があり、同じ国でも家族の習慣等によって異なることがあるからです。

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沖野真紀

中国女性市場専門調査会社 (株)ブルームス代表取締役

定性調査に特化したインサイトマーケティングを得意とする。また、日本とアジアのメディアで美容通としても活躍中。その知見と現地調査でアジア女性の美容ニーズの分析に努めている。

http://blooms.jp.net/

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