第13回 直球ネーミングVS乙女ゴコロネーミング

【週刊粧業2014年11月24日号13面にて掲載】

 今月は「ネーミング」についてお話したいと思います。私自身、商品企画歴が約20年にもなりますが、ネーミングの作業はいちばん頭を悩ませる厄介なものであると同時にいちばん楽しい作業で、新製品が出たらネーミングを欠かさずチェックします。

 最近増えているのは「直球ネーミング」です。例えば、「ミックコスモ ハリーハリー 大人のふたえメイク」(1200円、10月20日発売)は、まぶたのたるみや三重まぶた、下がった目尻をリフトアップする、大人のための二重メークコスメ。いわゆるアイプチは「一重まぶたを二重にする」という日陰の存在でしたが、「もともと二重のまぶたも、二重の幅を広くして外国人やハーフのような目元にする」というニーズで使われるようになって若者層の間では「ふたえメーク」という定番カテゴリーになりました。そこに大人のという直球切り口にしたのは、ありそうでなかった新鮮さです。

 また、面白い直球系をもうひとつご紹介します。「アンペリール Embellir フリソデ」(50g 7000円、10月20日発売)は、二の腕の「フリソデ肉」をマッサージし、バストアップをサポートするマッサージクリーム。

 二の腕のぜい肉(=フリソデ肉)にフォーカスしたアイテムと言うのがおもしろく、にっくき「フリソデ『肉』」というのもインパクトありますね。余談ですが、この商品の最終目的はそこからのバストアップだそう。「二の腕ほっそり」と「バストにボリューム」という、イマドキのなりたい女子ナンバー1である「色っぽ系」を目指せるトレンドアイテムです。

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廣瀬知砂子

女性潮流研究所 所長 / 商品企画コンサルタント

実践をモットーとする化粧品コンサルタント 現場発想で生み出した独自の商品企画法やトレンド分析法で、大企業から中小企業まで多くのヒット商品を手がけている。

http://www.beautybrain.co.jp/

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