第33回 左脳と右脳の○○

【週刊粧業2016年9月19日号11面にて掲載】

 化粧品の仕事には、いろいろな分野があります。私は文系でしたので、会社員時代に経験したのは、販売、営業、企画、開発でした。開発と言っても、実際にラボで研究するということはありませんでしたが、理系の研究員の人と一緒に機能や感触や成分について考えていました。

 研究員の人で仕事ができる人というのは、左脳的な感性だけではなく、右脳的な感性を持っている人だったような気がします。右脳的な感性というのは、アイデアや流行などです。やはり、左脳的な商品に右脳的なコンセプトが合体すると、魅力的な商品になるというのが化粧品の法則だと思うのです。そんなことを強く感じた商品を今月はご紹介します。

 「ロート製薬 SUGAO ジュレ感リップティント」(全3色 各1000円、8月8日発売)は、透け感唇を作るジュレ感リップティント。素の唇が透けるような、ジュレのような仕上がりと自然な発色が持続するとか。

 同ブランドからは「スフレ感チーク&リップ」という商品もあるのですが、感触・食感に特徴があるスイーツを取り入れたネーミングは、女心をくすぐりますね。(できたてスフレの)しっとりほかほか感、(ジュレの)みずみずしいひんやり感といった、温度までイメージさせるスイーツなのがさらに良いです。でも、こういうのはネーミングだけでは嘘になってしまいます。品質が伴ってこそで、そこは製薬会社ならではだと思いました。

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廣瀬知砂子

女性潮流研究所 所長 / 商品企画コンサルタント

実践をモットーとする化粧品コンサルタント 現場発想で生み出した独自の商品企画法やトレンド分析法で、大企業から中小企業まで多くのヒット商品を手がけている。

http://www.beautybrain.co.jp/

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