第47回 アンチエイジング意識の変化

【週刊粧業2018年1月29日号12面にて掲載】

 「化粧品、婦人服上回る 17年世帯支出が逆転へ」という昨年末の日経新聞の記事に驚いた方も多いのではないでしょうか。

 「バブル真っただ中の1990年、『婦人服』の年間支出は6万3500円だった。高額品でも流行に敏感な女性が購入した。この年の『化粧品』は2万9000円台と半分に届かなかった。17年の化粧品の支出は1~11月で2万6806円。2万6803円の婦人服をわずかだが上回っている」との事です。

 バブルファッションといえばボディコンで、今や笑いのネタにされています。実際は素材もデザインも相当に凝っていました。現代のファッションは、逆にシンプルなものこそがかっこいいといわれています。ファッションは「簡易化」されましたが、化粧品は「深化」している。そこの差も道を分けた要因ではないでしょうか。

 たとえばメーク。「色」が違うだけだったものが、ミレニアム時期から「質感(キラキラ、マット、ツヤなど)」や「立体感(つけまつ毛やふたえメークなど)」など、緻密で精巧に変化しました。

 バブル時代から現代まで女として最前線を生きているのが、現代のアラフィフ世代です。ここを攻略することが、化粧品ビジネスでは大きな鍵となります。「簡易化」も「深化」も経験しているため、年齢や世代で十羽一絡げにくくることができません。


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廣瀬知砂子

女性潮流研究所 所長 / 商品企画コンサルタント

実践をモットーとする化粧品コンサルタント 現場発想で生み出した独自の商品企画法やトレンド分析法で、大企業から中小企業まで多くのヒット商品を手がけている。

http://www.beautybrain.co.jp/

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