【週刊粧業2019年2月4日号4面にて掲載】

 「平成が終わる」ということで、平成の象徴的なワードのひとつでもある「モテ」についてお話ししたいと思います。

 「モテる○○」のようなコンセプトが、最も世の中にあふれていたのは平成ど真ん中の2005年(平成17年)頃です。当時の「モテ」と今の「モテ」はだいぶ違うということは、化粧品事業に関わるみなさまには是非とも知っておいていただきたいのです。

 2015年くらいまでは、「モテ」るために女子たちが行うことといえば、甘くて女の子っぽいファッションやメークをすることでした。

 ところが今や「大学生、デート経験割合が最低(日本性教育協会による全国調査)」という時代です。「ザ・モテ服」「ザ・女っぽ服」の女子は、恋愛体質っぽい・お金がかかりそう・経験豊富そう、と、面倒くささを抱かれてしまう模様です。

 そのため現代女性たちは「2回目以降のデートには全身キメキメより、1点ユニクロ投入でメンズに親近感を『あえてのユニクロ』がモテる説(美人百花 10月号)」「オトコは“Lipと髪”しか見えないイキモノ(Scawaii! 12月号)」など、巧妙なあざとさを持つようになっています。「第1印象で同じ顔レベルの女を出しぬく10の方法(Scawaii! 12月号)」と、自分の顔面偏差値がどれくらいなのかも冷静に判断する理性も備えているのです。

続きを読むには無料会員登録が必要です

  • PC、スマホからいつでも
  • WEBでかんたん記事検索
  • 化粧品業界の優良記事を
    お届け
この記事のお問い合わせはこちら

廣瀬知砂子

女性潮流研究所 所長 / 商品企画コンサルタント

実践をモットーとする化粧品コンサルタント 現場発想で生み出した独自の商品企画法やトレンド分析法で、大企業から中小企業まで多くのヒット商品を手がけている。

http://www.beautybrain.co.jp/

一覧に戻る
ホーム > 連載コラム > 第58回 モテる○○

ライブラリ・無料
ダウンロードコーナー

刊行物紹介

定期購読はこちら
お仕事紹介ナビ

アクセスランキング

  • 日間
  • 週間
  • 月間
PDF版 ダウンロード販売
化粧品マーケティング情報
調査レポート
株式会社矢野経済研究所
pagetop