第14回 長期的な目線で地道に取り組むインバウンド

【週刊粧業2015年3月9日号5面にて掲載】

 今年の旧正月は2月19日でした。中国や台湾等では2月18日から春節休暇となり、日本のメディアでは春節に日本に訪れる中国人観光客の「爆買」報道でもちきりでしたが、実は訪日旅行シーズンはこれからです。桜の美しい3月は大変人気がありますし、4月は清明節、5月は労働節と連休も控えています。

 弊社も化粧品免税店を運営しておりますが、2月よりも3月の予約の方が既にたくさん入っている状況です。インバウンド対策が、この春節には間に合わなかったとしても、まだまだ挽回することは可能です。

 しかし観光客が購入している化粧品は、2極化が進んできています。化粧水が1本1万円ぐらいする高級ブランドと化粧水が1本1000円するかしないぐらいのプチプラ商品です。それぞれの購入動機は、高級ブランドは円安の影響により日本で買うと安いから、プチプラ商品は値段の割に品質が良くてお得だということが口コミで広まったからです。つまりいずれの場合もブランドか商品が認知されていることが前提条件となっています。店頭で中国語のPOPを置くだけではなかなか売れません。

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沖野真紀

中国女性市場専門調査会社 (株)ブルームス代表取締役

定性調査に特化したインサイトマーケティングを得意とする。また、日本とアジアのメディアで美容通としても活躍中。その知見と現地調査でアジア女性の美容ニーズの分析に努めている。

http://blooms.jp.net/

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