第29回 爆買後の中国人消費者はどこに向かうのか

【週刊粧業2016年7月18日号4面にて掲載】

 この数年、小売業界の明るいニュースであった中国人観光客の「爆買い」が勢いを失ってきています。大手百貨店の免税販売も軒並み前年比で減少しており、なかでも宝飾品や時計など高額商品の売り上げが落ち込んでいるようです。

 この原因は①円高元安、②中国の税関チェックの厳格化と税率変更、③越境ECが普及し日本で買わなくてもインターネットで買えるようになったなどが考えられますが、やはり一番影響が大きいのは為替でしょう。

 というのも、爆買いは「知名度が高い商品」「関税率が高く中国で買うよりも日本で買った方が圧倒的に安い商品」が対象であったため、割安感が下がれば当然購買意欲も下がるわけです。

 残念ながら円高元安の傾向はまだしばらく続きそうですが、こうした環境変化の中これからの中国人観光客はどういう買物をするでしょうか? 今回は、今後の購買傾向について予想してみたいと思います。

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沖野真紀

中国女性市場専門調査会社 (株)ブルームス代表取締役

定性調査に特化したインサイトマーケティングを得意とする。また、日本とアジアのメディアで美容通としても活躍中。その知見と現地調査でアジア女性の美容ニーズの分析に努めている。

http://blooms.jp.net/

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