第32回 何のために化粧品を買うのか?

【アジア美容リアルレポート(沖野真紀)】【週刊粧業2016年10月10日号6面にて掲載】

 世の中には化粧品があふれています。許認可を取得しなくともOEM企業に製造を委託すれば自社商品として販売することが可能になり、化粧品を作るハードルは格段に下がりました。こうしたことも要因となり、日々たくさんの新しい商品がローンチしています。

 そうした中で大きな課題となってきたのは、他の商品との『差別化』です。数多ある化粧品の中から消費者に自社の商品を選んでもらうためにはどうすればよいか、マーケティングとアイデアを生かした商品がヒット商品になっていく時代になりました。そして、そのためのマーケティングは消費者の嗜好の細分化とインターネットの普及により年々複雑かつ難しくなってきています。

 こうした時代の流れを踏まえ、一昔前にはなく、最近は当たり前になった販売方法の一つに『ストーリーの訴求』というものがあります。例えば、敏感肌でどんな化粧品も受けつけなかった女性が、どんな肌の人にも安心して使えるオーガニックの原料だけで化粧品を作りました、といったような商品が作られた経緯や、会社の製品に対する思いなどを大々的に伝えるPRが主流になっています。

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沖野真紀

中国女性市場専門調査会社 (株)ブルームス代表取締役

定性調査に特化したインサイトマーケティングを得意とする。また、日本とアジアのメディアで美容通としても活躍中。その知見と現地調査でアジア女性の美容ニーズの分析に努めている。

http://blooms.jp.net/

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