第40回 長期的視点と根性で臨む中国市場

【週刊粧業2017年6月12日号4面にて掲載】

 ここ最近中国の美容業界は、韓国から日本へと急速にシフトしています。ご存知の通り米国が韓国に防衛ミサイルを配備したことを機に中国と韓国は関係の良くない状況が続いていますが、それは国民感情にも波及しているようです。

 今まで中国の美容クリニックやエステ業界は、韓国から医師やエステシャンを招聘して講習やセミナーを開催することが多かったのですが、最近はそれだと生徒が半分も集まらなくなったそうで、日本人の先生の需要が高まっています。

 先月、上海に出張に行った際にも「日本人の先生を紹介して欲しい」と何人にも言われましたが、どうも条件が合わないようで難しそうでした。と言うのも、韓国の美容関係者の中国に対する本気度は非常に高く、教えることによってもらう報酬よりもその後に一緒にビジネスをすることに主眼があるため、報酬水準が低いのです。

 つまりその場限りの講習報酬よりも、中国の美容業界に自分を有名にしてもらい長期的に大きく稼ぐという考え方です。

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沖野真紀

中国女性市場専門調査会社 (株)ブルームス代表取締役

定性調査に特化したインサイトマーケティングを得意とする。また、日本とアジアのメディアで美容通としても活躍中。その知見と現地調査でアジア女性の美容ニーズの分析に努めている。

http://blooms.jp.net/

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