第29回 化粧品の使い方がリピートを左右する

【週刊粧業2015年8月31日号4面にて掲載】

 化粧品には、正しい使い方と、使う量、使うタイミングというものがあります。これらの情報がしっかりとお客様に伝わっていなければ、効果を感じてもらえなかったり、商品が消費されず、次回購入のチャンスを逃してしまうことになります。そのため、これらの情報をしっかり伝える必要があります。

 化粧品通販会社A社は、化粧品の使う量をわかりやすく伝えるため、実際に手にとった時にどのくらいになるかを写真に撮り具体的なイメージ作りに役立てています。また一度見ただけではどのように使えば良いかを忘れてしまう可能性があるため、いつでも見てもらえるようにコンパクトなツールにし、洗面台に置いていつでも見てもらえるような工夫を行っております。

 化粧品通販会社B社は、商品購入後すぐにお客様へお電話をし、使用方法や使用量などを丁寧に伝えています。こうすることで正しい量を正しく使ってもらえることにつながり、その結果、肌への効果を実感してもらえ、商品も消費してもらえるためリピート購入へと結びついています。

 また、化粧品通販会社C社は、化粧品の使い方勉強会を開き、商品の正しい使い方について伝えています。この勉強会を開いてみて、お客様それぞれが自分流の使い方を続けていることがわかりました。そこで、自社がおすすめる商品の使い方や1度の使用量を正しく伝えることで、好ましい効果を感じてもらえることに繋がり、結果リピート客数が伸びていきました。

 多くの化粧品通販会社では、化粧品の使い方ツールを準備していますが、お客様の目にとまっているのか? 内容が正しく伝わっているのか? を確認しておく必要があります。

 特に使ったけど効果がなかったといような指摘をもらったお客様には、使用方法を確認し、自社がお勧めする使用方法であるかを確認すると良いでしょう。もしかすると、正しく伝わっていないことが、効果を感じてもらえない理由である可能性もあります。

 ツールを同梱して伝えるという行為で終わらせずに、正しく伝わっているかを確認することが何よりも重要です。リピートに課題をお持ちの企業は、一度この点を振り返ってみてはいかがでしょうか?
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船生千紗子

(株)通販総研 化粧品専門コンサルタント

通販に特化した広告代理店を経て、株式会社通販総研に入社。現在、化粧品通販新規参入支援、化粧品通販企業向けに新規顧客獲得、リピート顧客育成による売上アップ支援を行っています。クライアントの強みを伸ばし、着実な成長を促すことをモットーにしています。

https://www.tsuhan-soken.com/

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