第48回 米レブロン 中国撤退の要因

【週刊粧業2014年2月3日号4面にて掲載】

 アメリカのレブロンが2013年12月31日、「1100名を解雇して中国市場から撤退する」と発表して話題になっています。同社のレポートによれば、2012年のアジア地域における売上高は前年比102.4%の2億3900万USドルだったのに対し、中国市場では前年比97.9%となっていたようです。

 これにより、毎年約1100万ドルのコストが節約できる見通しであり、1100万ドルは新興国への投資や買収した業務用化粧品メーカーへの投資に振り向けるとのことです。

 レブロンの中国進出は改革解放前の1976年です。このことからも分かるとおり、中国政府とのネットワークも太く、約50都市の百貨店で展開していました。

 しかしながら、中国人女性のニーズが洗練され高度化する中、「欧米の一流ブランド」ということに固執し、中国化粧品市場に適合できなかったことが要因となり、中国撤退という結果となりました。
撤退という結果になった具体的な要因としては、以下のことがあげられます。


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浅井潤司

(株)矢野経済研究所主席研究員

2000年に矢野経済研究所に入社後、主にビューティー・リラクゼーション業界の市場調査、分析業務を担当。また、調査・分析業務だけでなく、中国市場進出支援、販路開拓支援、新規事業支援、地域振興・産業振興支援などのコンサルティング業務も手がけている。

http://www.yano.co.jp/china/

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