第17回 東アジア4カ国・地域の化粧品市場の概況

【週刊粧業2015年9月7日号4面にて掲載】

 今回は、弊社が2015年6月に発刊したレポート「東アジア化粧品マーケティング総鑑2015年版」より、調査結果のサマリーをご紹介したいと思います。

■化粧品市場規模推移
 調査対象である東アジア4カ国・地域(韓国、台湾、中国、香港)の化粧品市場は、経済成長による個人消費の拡大や人口増加などの要因によって順調に成長を続けており、2014年の同市場規模は前年比106.2%の4兆126億3000万円(ブランドメーカー出荷金額ベース)となりました。




 なお、市場規模算出にあたっては、韓国の市場規模は1ウォン=0.11円、台湾の市場規模は1台湾ドル=4円、中国の市場規模は1元=19.8元、香港の市場規模は1香港ドル=16円で計算しています。

■各国・地域の市場概況
 ①韓国
 韓国化粧品市場は、高価格帯製品と低価格帯製品へ消費の二極化が起こっているものの、継続的な成長を見せています。加えて、中国からの観光客によるインバウンド需要が増加していることを背景にして、市場は成長を続けており、2014年の市場規模は前年比104.0%の8488億7000万円となりました。ヘアケアでは希少な「アルガンオイル」を使ったスキンケア製品の販売が好調です。

 ②台湾
 台湾化粧品市場は、国民の可処分所得の増加や美容意識の高まりにより成長基調で推移しており、2014年の市場規模は前年比101.8%の2211億6000万円となりました。スキンケアでは、ドクターズコスメの人気が高まっている一方で、自然派・オーガニックを訴求する化粧品も好調です。

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浅井潤司

(株)矢野経済研究所主席研究員

2000年に矢野経済研究所に入社後、主にビューティー・リラクゼーション業界の市場調査、分析業務を担当。また、調査・分析業務だけでなく、中国市場進出支援、販路開拓支援、新規事業支援、地域振興・産業振興支援などのコンサルティング業務も手がけている。

http://www.yano.co.jp/asean_india/index.php

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