第19回訪日外国人の化粧品消費動向と化粧品メーカーのインバウンド戦略

【週刊粧業2015年11月2日号14面にて掲載】

　今回は訪日外国人の化粧品消費動向と化粧品メーカーイのンバウンド戦略についてご紹介したいと思います。

■訪日外国人の化粧品消費動向

　訪日外国人観光客に人気のブランドとしては、資生堂の「クレ・ド・ポーボーテ」「SHISEIDO」、アルビオンの「アルビオン」、マックスファクターの「SK-Ⅱ」、コーセーの「コスメデコルテ」「雪肌精」「雪肌粋」、イヴ・サンローランの「イヴ・サンローラン・ボーテ」、ファンケルの「FANCL」、ディーエイチシーの「DHC」、カネボウ化粧品「ケイト」、伊勢半「ヒロインメイク」、ロート製薬「肌研」などが挙げられます。

　製品としては、東アジア（中国・台湾・韓国・香港）の地域でデイリーケアとして使用されているフェイスパックが人気です。代表的なものとしては、マンダムの「バリアリペアシートマスク」、マックスファクターの「SK-Ⅱフェイシャルトリートメントマスク」、pdcの「リフターナコンセントレートマスク」、ウテナ「プレミアムプレサゴールデンジュレマスク」、クラシエホームプロダクツ「肌美精マスク」などが挙げられます。

　また、訪日外国人観光客の購入場所としては百貨店やドラッグストアなど「消費税免税（TAX FREE）」店舗が中心ですが、今後は「空港型市中免税店（保税売店）」が注目を集めそうです。

　免税には出国者を対象にした「消費税免税（TAX FREE）」と「空港型免税店（保税売店）」に分かれます。「消費税免税（TAX FREE）」は出国者を対象にした消費税を免税する形態であり、「空港型免税店（保税売店）」は空港に立地する店舗や国際線機内販売を指し、関税・たばこ税・酒税・消費税を免税UDUTFREE）」する形態です。

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