【週刊粧業2020年1月13日号10面にて掲載】
化粧品EC・通販においては、広告におけるクリエイティブの良し悪しが、新規客獲得数に大きな影響を及ぼします。そこで、今回はクリエイティブをつくる上での5つの基本ステップについてお伝えをいたします。
①ターゲットを決める=何に悩んでいるのか?
よく『御社の商品のターゲットは誰ですか?』と聞くと、多くの方は、『40代、女性』『40代、乾燥に悩む女性』というような回答をします。しかしこれではあまりにもターゲットが広すぎてしまい、漠然とした表現となってしまうため、ターゲットを決めていることにはなりません。
ターゲットを決めるときには、具体的に何に悩んでいる人であるかまで落とし込むことが大切です。例えば、『40代女性で、若いころから酷い乾燥に悩み、色々な化粧品を試してはピリピリと傷むことを繰り返し、肌はガサガサで鮫肌のようで自信を持てない』というようなところまで絞り込んでいきます。
②何故、悩んでいるのか?
肌が乾燥した結果、どのようなマイナスな事象が起こりえるのか(化粧ノリが悪い、疲れて見える等)を考えていきます。
③いつ、その悩みに気づくのか?
同年代の友人と比較して、家族に指摘されて、写真を見て等、何となく悩んでいたが、深く悩むに至ったきっかけを追求していきます。ここまで落とし込んでいくと、同じような経験を持つ消費者に、よりリアルに共感を得ることに繋がっていきます。
④どうなりたいのか?
○○という肌悩みを持つターゲットは、「しっとりした肌を手に入れ、その結果、自信が持てるようになり、明るい服を着られるようになった」「すっぴんでも外出できるようになりたい」等、肌と気持ちの両面でどうなりたいのかということを考えます。
⑤悩みを解決できるものは何か?
まずは、商品特徴を書きだせるだけ書き出します。ターゲットに何を伝えれば、この商品を使ってみようと思ってもらえるのかを考えながら、特徴を絞り込み一番伝えたいことを決めていきます。
このような5つの基本ステップを踏んで具体的な言葉にしていくことがクリエイティブづくりでは重要になっていきます。ターゲットを何となく決めているとどうしても具体性に欠けるクリエイティブになってしまいます。広告の反応で苦労している方はターゲットの設定に始まる5つの基本ステップに沿って再度見直しをされてはいかがでしょうか?