20代~30代女性が求める化粧品の価格帯
本紙では3年前(2014年)にも同様の調査を行っている。その時の結果と比べると今回はデフレが進んだ感がある。
セルフ系マスブランドが強い市場である洗顔料は500円未満が34%と最も多かった。これに500円以上1000円未満を合わせると6割を超える。500円未満の構成比は3年前よりも約4P上昇した。
20代~30代女性が求めるスキンケア
化粧水などの基礎スキンケアに比べブランドスイッチがされやすいと言われている洗浄系カテゴリーについて、「洗顔料」では、約3割の女性が「いつも同じブランドを使う」(29.6%)ことがわかった。
しかしながら、「仕上がりがつっぱる」(7.5%、14年比1.0P減)、「汚れ落ちが悪い」(4.9%、同4.1P減)、「香りが嫌い」(2.9%、同0.3P減)といった中身の不満点は前回より軽減される結果となった。
20代~30代女性が求めるメークアップ
メークアップに関する調査結果を見ると、前回最多となった「つけない」(16.3%)が8.5P下がり、代わりに「口紅のみ使用」が前回(21.6%)より5.6P増え首位に立った。
「口紅とグロスを併用」(18.4%)と合わせると、口紅使用者は45%を超えている。
20代~30代女性が求める香水・トイレタリー
フレグランスの使用状況について尋ねたところ、「職場で香水は使いにくい」(44.4%)と回答した女性は、2014年の前回調査から11.4P増となり、実に半数近い女性が職場での使用に抵抗を感じている様子が浮き彫りとなった。
自分にとってはいい香りだと思って香水を使用しても、周囲の人にとって不快に感じるだけでなく、健康被害まで与えてしまうという認識が一般的に広がりを見せていることから、様々な人が集う職場での周囲への気遣いとして香水を使うことに抵抗感を持つ女性が増えているようだ。
20代~30代女性の購入・使用実感
美容雑誌やムックを購入しているか尋ねたところ、「買わない」が85.7%で、前回調査(81.6%)よりも約4P増加した。
一方、特集内容や付録などに魅力を感じて「時々買う」との回答は12.6%(3.4P減)、「ほぼ毎号買う」は1.7%(0.7P減)だった。