矢野経済研究所の発表によると、2016年度のヘアケア市場規模は、前年比0.6%増の4408億円で、伸長率はほぼ横ばいとなっている。また、企業の調査によれは、2017年上期のSCIデータでは、市場規模は1%増、単価においては3%増、下期においても1%増を見込んでおり、単価が上昇傾向にある。
花王は、2017年4月8日に発売した「エッセンシャル スマートスタイル」と、4月29日に「メリット」から新たに発売した「PYUAN(ピュアン)」の販売が好調という。
P&Gではヘアケア市場について、プレミアム、マスプレミアム市場の伸長が顕著であり、多くの新製品が展開されていると分析する。
クラシエホームプロダクツは、年齢による髪のうねりやくせ、パサつきの原因となる「髪のゆがみ」を整え、素直な髪に導く「ディアボーテ HIMAWARI」を、2016年に髪悩み別に2ライン化し、順調に売上を伸ばしている。
コーセーコスメポートは、ヘアケアにおいてパーソナル化が進んでいる状況を鑑み、2017年8月21日、ノンシリコンヘアケアブランド「ジュレーム」から展開している「リラックス」を刷新し、これまで2タイプだったラインを、髪悩みに応じて3タイプに拡大して展開している。
ライオンは1985年に発売した頭皮のフケ、かゆみやニオイを抑える「オクト 薬用シャンプー&リンス」(医薬部外品)の売上が毎年5%増ほど伸長し、約15年の間に1.9倍に成長しているという。
矢野経済研究所の発表によると、2016年度のヘアケア市場規模は、前年比100.6%の4408億円で、伸長率はほぼ横ばいとなっている。また、企業の調査によれは、2017年上期のSCIデータでは、市場規模は1%増、単価においては3%増、下期においても1%増を見込んでおり、単価が上昇傾向にある。最近はナチュラル・オーガニックから派生したボタニカルブームが市場を席巻しており、ドラッグストアチャネルにおいてはイーネの「ボタニスト」が約1割の売上シェアを占めているという。その一方で、ノンシリコンやボタニカルに続く新たなヒットを生むような付加価値がまだ登場しておらず、ヘアケア市場は活路を見出せない状態が続いている。
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