より高い機能価値への化粧品ニーズが高まる中、使用する化粧品の効果を最大限に高めるための「肌の基礎・土台づくり」が注目されはじめている。その基礎・土台づくりを担うアイテムとして、「ふきとり化粧水」と「導入美容液(ブースター)」が名乗りを上げた。
数あるコスメデコルテの商品の中でも、「モイスチュア リポソーム」の名で知られる保湿美容液「コスメデコルテ化粧液」は、発売から今年で25年目を迎える今もなお多くの新客を獲得し、毎年売上が伸長し続けている人気№1アイテムだ。
アルビオンでは、創薬ベンチャー企業のナノキャリア社と共同開発した美容液「エクラフチュール」(2013年10月発売)が、今年3月末時点で年間販売本数が46万個を突破するキーアイテムへと成長し、新客獲得に大きく貢献している。
オルビスでは、ブランド再構築の要となるエイジングスキンケアシリーズ「ORBIS=U(オルビスユー)」の発売(2014年2月)に合わせ、スペシャルケアの新たなアイテムとして先行型美容液「ウォームアップセラム」(25mL・4000円)を投入した。
ポーラ・オルビスグループの敏感肌専門ブランド「DECENCIA(ディセンシア)」は、今年3月に発売した敏感肌用導入美容液「ディセンシア エンリッチ ブースターセラム」(36mL・7000円、リフィル6500円)が早くもヒットの兆候を見せ始めている。
マンダムは、20~30代女性の多くが繰り返し感じている一時的な肌不調(劣肌)に着目した「バリアリペア スキンケアシリーズ」(全3品、1100~1200円)を今年2月に発売し、化粧水前の肌にうるおいを呼び込む導入美容液「プライマルブースター」(75mL)からはじめる3ステップのシンプルケアを提唱した。
ナリス化粧品は、「セルグレース」「マジェスタ」「レジュアーナ」「ルクエ」など主要スキンケアブランドの中核アイテムにふきとり化粧水をラインナップし、年間165万本以上の販売実績を上げている。
小林製薬の肌あれ・ニキビなど肌トラブル用スキンケアシリーズ「オードムーゲ」は、ブランドを創造した六陽製薬のM&Aを行った2013年以降、売上を順調に拡大しており、2016年度もブランド成長率が前年比10%増で推移した。
それぞれの市場の歴史や成り立ちは異なるが、洗顔後の肌に使用することで肌(の土台を)を整え、次に使用するスキンケアの効果を最大限高めるという使用目的では共通点が多く、どちらもスキンケアに欠かせないアイテムとしての定着化が期待される。今特集では、関連企業7社(アルビオン、オルビス、ディセンシア、マンダム、コーセー、ナリス化粧品、小林製薬)を取材した。
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