ブックタイトル化粧品・トイレタリーの専門誌C&T|2014.10(季刊No.161号)

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概要

化粧品・トイレタリーの専門誌C&T|2014.10(季刊No.161号)

海外ブランドは為替との戦いトイレタリーは香水の味方か昨年のフレグランス輸入額(日本輸入化粧品協会調べ)は204億9000万円(前年比9.5%増)と順調に推移した。国内出荷額は40億2900万円(同5.9%減)と伸び悩んだ。このように、輸入品が大半を占めるフレグランスはこの15年間、為替との戦いであった。常に円安・円高の影響を受け、「120円を切ると並行輸入品が大量に入ってくる。2010年に120円を切った時が底値だったのではないか。昨年から円高になって並行輸入は少なくなった」(業界関係者)という。近年、ユーザーが増えているライトフレグランスはファッションよりもトイレタリーに近い感覚で使う人が多い。しかしながら「トイレタリーとファインフレグランスでは使える原料も単価も違う。欧米では両者の香りのトレンドは別であり、相乗効果を生むのは難しいのではないか」(香料メーカー)という見方がある。500フレグランス動向推移400377369362335316300207.9 212.5204.9200184.7 187.112710040.65 48.2 105.644.5 42.8 40.230.602009 2010 2011 2012 2013 2014(1~6月)香料は配合規制が世界的に強化されつつあり、各社とも既存品は香料の置き換え作業に追われている。欧米と日本が協働で香料の規制をハーモナイズドしようとする動きもみられるが、かなりの時間を要することになりそうだ。もはや次の香水ブームを待つ時代ではない。業界自らブームをつくっていかなければならない。そのためには各社がそれぞれの立ち位置で持ち味を生かし、ユーザーと香りの絆をつくる必要がある。未来への投資として、その労力を惜しんではならない。C&T2014-1019