2010年2月に店舗の全面改装を行ったばかりの 鈴や・ポケット (12坪) は、 小田急線千歳船橋駅から徒歩1分の大通りに面している。 近隣に化粧品店 (3軒) や、 化粧品特化型ドラッグストア、 ディスカウント型ドラッグストアなど競合が多い中にあって、 技術や知識はもちろん、 おもてなしの心を磨き上げ、 「専門店らしい専門店」 を追求することで、 レベルの高い接客を求める顧客から圧倒的な支持を集めている。 そこで今回は、 木村啓子店長に不況下にあって顧客の心を掴む秘訣や、 日頃心掛けていること、 今後の抱負などについてインタビューした。
以触伝心でかゆいところにまで手が届く、
専門店として最高レベルのおもてなしを
鈴や・ポケットは1959年 (昭和34年)、 先代 (実母) が創業した化粧品店 「鈴や化粧品店」 がそのルーツで、 当初は資生堂とコーセー、 フッカーの高級化粧品を扱っていた。
1981年には、 生まれた時から母親の傍で化粧品販売の何たるかを学んできた木村店長が大学を卒業後すぐに、 「in―a―pocket」 という、 コーセーと資生堂の低価格化粧品や、 婦人服、 テニスウェアなどを販売する2つ目の化粧品店を創業した。
転機が訪れたのは今から16年前の1994年。 店長の定年で 「鈴や化粧品店」 が店をたたむのを機に、 2つの化粧品店を統合し、 「鈴や・ポケット」 として再出発した。
その際、 コーセーの優良顧客を多く抱えていた 「in―a―pocket」 と、 資生堂の優良顧客を多く抱えていた 「鈴や化粧品店」 の特徴を前面に打ち出そうと化粧品とエステに特化した売場へと変更し、 現在に至っている。
店舗は、 1階が物販スペースとメイクルーム、 2階がエステルームとなっている。 エステを展開しているため、 来店頻度が高いことに加え、 商圏に高級住宅街を抱えているため、 客単価が高いことがこのお店の特徴だ。
スタッフは、 コーセーと資生堂から派遣されるスタッフの計4名で、 木村店長を含め常時3名体制で接客にあたっている。
取扱ブランドは、 「コスメデコルテ」 「プレディア」 (以上、 コーセー)、 「クレ・ド・ポー ボーテ」 「ベネフィーク」 「キオラ」 「ロズレイ」 (以上、 資生堂) となっている。
その中でも売れ筋は、 保湿美容液 「コスメデコルテ モイスチュアリポソーム」 と、 美白美容液 「同 ホワイトロジスト」。 それぞれ肌の基礎をつくるアイテムであり、 全ての顧客に推奨しているためだ。 普段のスキンケアシリーズにプラスすることで、 肌の浸透率や肌の透明感を高める働きが期待できるという。
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この記事は週刊粧業 掲載
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