1999年の開設以来初、閲覧者の利便性向上図る
資生堂は、携帯電話用公式サイト「資生堂モバイルサイト」(http://mobile.shiseido.co.jp/)を1999年の開設以来はじめて全面刷新し、11月22日より公開した。2009年12月にPC用公式サイト「資生堂ウェブサイト」をリニューアルしており、今後は2つのサイトの連携をより深め、サイト閲覧者にとって、一層の利便性向上をめざす。
同社では、1995年11月の「ウィンドウズ95日本語版」の発売以前の同年10月に、初めてのPC用公式サイトを立ち上げた。1997年には、今日の「資生堂ネット会員」制度の前身にあたる「+W会員」制度を導入、2003年には会員に向けたモニター制度を開始するなど、企業からの一方的な情報発信装置ではなく、顧客からのダイレクトな意見を商品開発やマーケティングに活用する双方向メディアへと成長していった。
しかしながら、「口コミサイト」やブログによる「個人の商品使用実感」など、様々な化粧品情報がネット上に溢れるにつれ、一般ネットユーザーが化粧品メーカーの公式サイトに求める内容は徐々に変化してきた。そのため、2009年12月にはインターフェイス、回遊性、情報量・質の向上をめざし、「資生堂ウェブサイト」を開設以来14年ぶりに初めて全面刷新した。
同社では、携帯電話用公式サイトを1999年に開設、2002年からは「資生堂ネット会員」制度を携帯用サイトでも導入するなど、PC用サイト同様、マーケティングにも活用してきた。
しかしながら、昨今の急激なメディア環境の変化に伴い、他社携帯サイトに比してテキスト情報が多く画像データが少ないなど、閲覧性の改善が課題となっていた。
また、化粧品情報を携帯サイトで閲覧するユーザーを調査したところ、「口コミサイトは見るが、メーカーサイトの魅力は乏しい」「ランキングなどの流行情報を知りたい」「(移動中・就寝前などに)暇つぶしに閲覧することが多い」などの特性がわかった。
そこで今回のリニューアルでは、「インターフェイスの改善」(デザイン性・閲覧性の向上)、「導線の改善」(「マイページ」へのログインやアクセス方法の改善)、「コンテンツの強化」(PCサイトとの同期、掲載情報の増加・魅力の増大)、「運用の改善」(携帯キャリア3社別に制作していたために運用負荷が大きかったが、コンバートツールを導入することにより、運用負荷を軽減)の4点を主眼にした。
リニューアル後のサイトでは、新たに「アクセスランキング」をブランド別・商品別に設けたほか、「本日の運勢」など、閲覧者の特性に沿った遊び心を持ったコンテンツも充実させている。今回のリニューアルにより、これまでPCサイトのみでしか公開していなかったニュースリリースや企業情報なども閲覧が可能になる。
今後は、Webサイトとの連携を深めつつ、閲覧者の一層の利便性の向上を図ると同時に、マーケティングにも有効活用していく。
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この記事は粧業日報 掲載
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