ダウニー人気が語るもの

カンタンに言うと

ダウニー人気が語るもの

 香り付き柔軟剤 「ダウニー」 が売れている。日本製品よりも香りが強めであり、微香性を主流としてきた日本市場にとってはある意味、事件かもしれない。

 この状況を踏まえ、P&Gではファブリーズにダウニーの人気の香り 「エイプリルフレッシュ」 を取り入れた新製品を導入するなど、市場のニーズに応えている。

 高価格であるにもかかわらず、何故これほどダウニーが売れるのか。おそらく、フレグランスを使うまでに至らない香り好きが、「柔軟剤なら」 と飛びついたのではないだろうか。日本ではフレグランスを愛用するにはそれなりに勇気がいる。周囲の理解も必要だ。柔軟剤ならばそのような遠慮もいらない。周囲の目を気にせず、安心して使える。

 おしゃれなデザインの海外製品という、ちょっとした贅沢感も追い風となった。衣料用洗剤のコンパクト化が進む中、ダウニーは800mLを超える大容量が中心だが、かえってビッグボトルがダウニーの存在感を高めている気がしてならない。「メドーズ&レイン」 「マウンテンスプリング」 など香りのネーミングも日本人にはとても新鮮で、イマジネーションをかき立てられる。

 本当は柔軟剤、フレグランスを問わず、日本人も自由に香りを楽しみたいのかもしれない。

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