資生堂名誉会長の福原義春氏は2月28日、集英社よりエッセイ集「福縁伝授 聞いてもらいたい独り言」(四六版ハードカバー232ページ、2300円〈税込〉)を出版した。
本書は、集英社広告部がクライアント向けに発行していたPR誌「アド・インフィニタム」に1994年から2008年まで連載された福原氏のエッセイを単行本化した第三作目で、80歳を記念とした書籍でもある。第一作目は1998年に「蘭学事始」、第二作目は2004年に「猫と小石と ディアギレフ」というタイトルで出版されている。
福原氏は経営者として資生堂をグローバル企業に育てた一方、社外では財界活動や企業の社会貢献、文化支援などにも積極的に携わってきた。また経済界有数の読書家であり、趣味の洋蘭栽培や写真撮影はプロフェッショナルの域に達している。
本書に綴られているエッセイの多くは、会社人生だけではない「複線人生」を歩む中で得られた「人の縁」「知の縁」「物の縁」を題材としている。
本書のタイトル「福縁伝授」は、「幸福の連鎖と広がり」という意味を込めて名付けられた。福は縁を大切にすることで生まれ、さらに縁を大切に育て次の人に惜しみなく伝えることで、伝えられた人にも福が授けられる。つまり幸福は、縁と善意によって末広がりに拡大していくという意味が込められている。
あとがきの中で福原氏は以下のように記している。
「今回のエッセイの題材の多くは、意図せぬ複線的な人生ゆえに、人の縁、知の縁、物の縁において、様々な出会いに恵まれ、その時々に大事にしてきたことが、80年の年月のなかで結果的に大きく育ったことも多い。80歳の記念に出版する本として、また『福』の字を名前に持つ運命を生きた人間として、ひとりでも多くの読者に『縁の福』が伝わってくれれば、この上ない幸せである」
関連キーワード
この記事は粧業日報 掲載
■訪販化粧品~熱波吹き荒れた夏商戦を総括~今夏も記録更新の猛暑、売上げへ影響度合い様々 ■全粧協関東ブロック、CRCフォーラムセミナー開催 ■花王、ヘルスケア・コミッティーを子会社化~健康ソリューションサービスの開発・提供を推進 ■アライドハーツHDとキリン堂、経営統合に向け協議開始 ■プラネット、激甚災害に備えた障害訓練で安全性を担保 ■メロディアン、無菌・無添加のスキンケアで化粧品市場...
バラ売り
【週刊粧業】ブームを超えた脅威!日本市場に浸透する韓国コスメの最新動向
バラ売り
【週刊粧業】2025年春の訪販化粧品メーカーの最新動向
バラ売り
【週刊粧業】2025年アップサイクルコスメ(原料・OEM編)の最新動向
C&T
C&T2025年4月号(No.203号)
バラ売り
【週刊粧業】2025年メーカー各社のR&D戦略
バラ売り
【週刊粧業】アイ・ティー・オー、メディカルコスメを本格的に普及
バラ売り
【週刊粧業】JACDS、1年前倒しで10兆円産業に
バラ売り
【週刊粧業】DECENCIA、敏感肌ケアとエイジングケアを両立
紙面を探す
紙面を探す
レポートを探す
無料でダウンロード
カタログを探す
無料で見る
週刊/毎週月曜日発行
化粧品、日用品、医薬品、美容業、装粧品、エステティック等を中心とした生産・流通産業界の総合専門情報紙。
季刊/年4回
化粧品、日用品、アクセサリーなどの業界別の市場動向をはじめ、戦略、流通、経営、マーケティングを扱う情報専門誌。
週刊/毎週月曜日発行
化粧品、トイレタリー、石鹸、歯磨、日用品に関する情報の速報版。業界のエグゼクティブ必読の情報紙。
週刊/毎週月曜日発行
昭和33年に創刊された、わが国初の訪問販売化粧品業界の専門情報紙。