2011年8月に兄弟会社の業務移管を経て業容を拡大したケイズ(本社=石川県金沢市)は、容器調達から完成品製造までをこなすスタイルへ転換をはかったことを契機に、むしろ従来からの基幹業務だった容器営業の精度アップをめざして顧客企業への提案力を研鑽している。
同社営業部の内田淳司 営業支援担当部長によると、容器商社から見た化粧品メーカーが求めるボトルのトレンドは「人気が集中するデザインや材質を挙げることはできず、各社とも独自性を追求する傾向が非常に強まっている」のが現在だという。
また、各顧客企業のリクエスト内容を2種類に属性分類した場合、コストと出来栄えのバランス感覚として「少しでも安くして『販売価格を下げたい』と希望する集団が増えている一方で、少々高くついてもいいから『高級感のある外観で高く売りたい』と目論むグループも厚みを増している」など、容器に関し市場から"傾向"をあぶり出すことは困難となっている。
同社はここ数カ年で伸びている業績に添う格好で、2007年に4名だった営業スタッフを現在までに11人体制へと補強・増員している。
ノウハウの流出を懸念しながら内田部長が明かしたヒントを紹介すると、国内約40社に海外7社を合わせた容器の提案メニューは「あまりに膨大で把握しきれるものではない」なかで、顧客先から預かった個別案件を全営業マンが共有して仮想の"社内コンペ"を行う。
分かりやすい成果として、1人よりも11人が精査したデザイン性や処方を睨んだ機能は顧客の要望に合致する確率を高め取引先のケイズに対する評価を底上げしている。
関連キーワード
この記事は週刊粧業 2011年10月24日号 35ページ 掲載
業態特性を活かし、新たなステージへ 「化粧品専門店」~カウンセリングの徹底とコミュニケーションの深化図る 「ドラッグストア」~スキンケアで低価格化進む中、「中価格」「自然派」を強化 「百貨店」~30代、40代の着実な取り込みとWebサイトの充実化図る 「量販店」~店頭プロモーションと品揃えの充実で30~40代の固定化推進 〔化粧品専門店〕 ■トップインタビュー〈化粧品専門店〉 都粧協 長尾武...
バラ売り
【週刊粧業】2024年化粧品業界 基礎データ
バラ売り
【週刊粧業】2023年度国内化粧品売上高上位30社
バラ売り
【週刊粧業】2025年ボディソープの最新動向
バラ売り
【週刊粧業】2024年消臭・芳香剤の最新動向
バラ売り
【週刊粧業】2025年ボディソープの最新動向
バラ売り
【週刊粧業】ライオン、春のプレゼンテーションを開催
バラ売り
【週刊粧業】都粧協、全粧協関東ブロック、新年祝賀会を開催
バラ売り
【週刊粧業】2024年11月化粧品・家庭用洗浄剤出荷統計
紙面を探す
紙面を探す
レポートを探す
無料でダウンロード
カタログを探す
無料で見る
週刊/毎週月曜日発行
化粧品、日用品、医薬品、美容業、装粧品、エステティック等を中心とした生産・流通産業界の総合専門情報紙。
季刊/年4回
化粧品、日用品、アクセサリーなどの業界別の市場動向をはじめ、戦略、流通、経営、マーケティングを扱う情報専門誌。
週刊/毎週月曜日発行
化粧品、トイレタリー、石鹸、歯磨、日用品に関する情報の速報版。業界のエグゼクティブ必読の情報紙。
週刊/毎週月曜日発行
昭和33年に創刊された、わが国初の訪問販売化粧品業界の専門情報紙。