2010年・2011年ドクターコスメの市場分析調査(市場規模、品目数、取扱店舗数など)

カンタンに言うと

2010年・2011年ドクターコスメの市場分析調査(市場規模、品目数、取扱店舗数など)

 近年、各社の新商品導入や既存ブランドのリニューアル、さらにチャネルの拡大といった積極展開が寄与し、拡大基調を維持している。

 2010年度は、前年度比8.0%増の772億円で推移した。要因については、最大手のドクターシーラボがラインナップの拡充やプロモーション活動に注力するなど、積極的に展開し市場を大きくけん引しているほか、ピエールファーブルジャポンが商品の刷新や店頭カウンセリングの推進が奏功して販売高が大幅に伸長。さらに、ジョンソン・エンド・ジョンソンもチャネルを拡大して販売高が順調に推移している。

 2011年度は、2010年度比3%超の拡大が見込まれ、800億円近くまで拡大する見通しだ。化粧品に対して安心や安全といった欲求がますます強くなっている昨今、ドクターコスメはドクターが開発した安心感やエビデンスの強化などにより、消費者に浸透している。また、商品面ではしわやシミ・美白、たるみやニキビケアなど、アイテムに対して個別の肌悩みに特化した効果が求められ、機能の向上に比例して高価格帯の商品も増加傾向にある。そうした要因が市場拡大を後押しする模様だ。

 主要企業の品揃え状況については、1社当たりの平均品目数は58.1品目。前回調査時(2009年3月)と比較すると、ドクターシーラボや常盤薬品工業、ドクターフィルコスメティクスやアンズコーポレーション、アクセーヌや資生堂、ロート製薬などで品目数が増加している。これらの企業はドクターコスメを積極展開しており、ターゲット層の拡大を目的とした新ブランドや新ラインの導入、ラインナップの拡充を進めている。

①チャネル分析 
 ドクターコスメのチャネルは従来、直営店や百貨店、GMS やバラエティなどの一般チャネルの販売高が最大で、ドラッグストアを含めた薬局・薬店が続いている。一方で、近年は通販チャネルが一般チャネルを上回る勢いで拡大。背景には、ドクターコスメ市場をけん引するドクターシーラボが主力チャネルである通販で販売高を大幅に伸長している点に加え、通販を主要チャネルと位置付ける企業が増加している点などが挙げられる。

②ブランド別チャネル展開状況
 店舗数は 概ね 拡大傾向にある 。中でも資生堂 の「ナビジョン」は前回の約500店舗から倍増している。一方で、ドクターシラボの「ラボラボ」は大きく縮小している。要因としては、セブンイレブンとイトーヨーカドーで販売していた限定商品「アクアモイスチャーゲルしっとり」について、セブンイレブンでの販売を終了したことが挙げられる。

※詳しい数値等につきましては、以下のURLをご覧ください。

2011年ドクターコスメの市場分析調査...過去4年間の市場規模推移、主要企業21社の品目数、市場性について
2011年ドクターコスメの市場分析調査(資料編)...チャネル別(一般ルート、通販、薬局・薬店、病院ルート)の主な参入企業や現況、主要企業・ブランド別取扱店舗数→https://www.syogyo.jp/info/2011/08/post_001855.php

2011年化粧品業界基礎データはコチラ→http://special.syogyo.jp/products/detail.php?product_id=190

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