化粧品専門店では、よく利用する人が1.5%とごく少数派であった。月に1~2回訪れる人は25.2%と4人に1人の割合であり、7割以上が利用しないという淋しい結果となった。
20~30代の女性は就業率が比較的高く、ターミナル駅の百貨店やドラッグストアなどを利用する人も少なくない。
地域密着型店舗が多い化粧品専門店はそれだけ地元客と深いつながりを築いているが、ともすると一元客には敷居が高く感じられてしまう。最初の一歩のきっかけづくりが専門店活性化のカギとなる。
専門店同様、百貨店の利用者も3割強にとどまり、利用しない人の方が多かった。百貨店は店舗数が少なく、頻繁に利用できるロケーションに住まいがある人は限られているものの、通勤途中に百貨店がある環境の人は相当数いると思われる。
今回の調査では、使用中の化粧品の価格帯は2000円未満が多かった。この価格帯では百貨店で購入できる商品は限られてくる。低価格志向の消費者を惹きつける、百貨店ならではの魅力を知らしめる施策が必要である。
ドラッグストアでは月1~2回の利用者が66%と過半数を超えた。店舗数が多く、低価格化粧品や日用品の品揃えが豊富なチャネルとしてその集客力には定評がある。OTC医薬品の不振から化粧品に注力するドラッグチェーンが増えており、利用者は今後も増えると推測される。その一方で、よく利用する人は2割強にとどまっており、店舗数が多い割には足繁く通う人が少ない。(記事全文・アンケート詳細はこちら)
【化粧品売場の利用頻度・質問項目】
Q1)化粧品売場の利用頻度については?(よく利用する(週1回)、時々利用する(月1~2回)、利用しない)(化粧品専門店、百貨店、ドラッグストア、スーパーマーケット、通信販売)
Q2)化粧品専門店を利用する理由は?(上位10回答)(複数回答あり)
Q3)百貨店を利用する理由は?(上位8回答)
Q4)ドラッグストアを利用する理由は?(上位9回答)
【調査概要】
調査協力:株式会社マクロミル
サンプル抽出方法:株式会社マクロミルが保有するネットモニタからランダムに抽出
対象エリア:全国
調査対象者:20~39歳の女性
対象者割付:女性/20~24歳、女性/25~29歳、女性30~34歳、女性35~39歳(各103サンプル)
【PDFダウンロード】「化粧品アンケート(売場の利用頻度)」はこちら
この記事は週刊粧業 掲載
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