カネボウ、ローズアルバの香り成分にリラックス・メラニン生成抑制効果を発見

週刊粧業 2012年5月14日号 12ページ

カンタンに言うと

カネボウ、ローズアルバの香り成分にリラックス・メラニン生成抑制効果を発見

 カネボウ化粧品・香料研究室は、曽田香料との共同研究により、白バラ「ローズ・アルバ」の香り成分の同定に成功し、そのリラックス効果とメラニン生成抑制効果を発見した。

 「ローズ・アルバ」精油の香り成分について、酸性、フェノメール性、塩基性、中性の4画分にわけ、430の香り成分を同定した。うちフェノメール性画分からバラとして初めて8つの香り成分を見つけた。「ローズ・ダマセナ」と比較すると、約20もの異なる成分が存在し、芳醇さははるかに強い印象を持つことも判明した。

 次に、心理的影響を見出すため脳波測定を実施したところ、被験者が「ローズ・アルバ」の香りを嗅ぐと鎮静方向に意識水準が低下することがわかった。また、ストレスホルモンの変動を確認すると、この香りを嗅ぐとストレスの指標となるクロモグランニンAが減少した。

 さらに「ローズ・アルバ」の香り成分数種について、メラニン生成抑制効果に関する試験評価を実施したところ、ローズ・アンヒドリドという成分に高いメラニン生成抑制効果が認められた。

 この研究内脳の一部は去る3月に開催された「日本薬学会第132年会」で発表した。


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