ポーラ、表皮と真皮の両方の肌悩みを改善するゴールデンニームを開発

訪販ジャーナル

ポーラ、表皮と真皮の両方の肌悩みを改善するゴールデンニームを開発

 ポーラ・オルビスグループのポーラ化成工業(本社:東京都品川区、岩﨑泰夫社長)は、多くの有効性をもつ薬用ハーブとしてインドで古くから用いられてきたニーム(学名:Meliaazadirachta)の葉から抽出したオリジナルエキス「ゴールデンニーム」に、表皮と真皮の両方の肌悩みを改善する作用(表皮:表皮細胞からの抗菌ペプチドの産生を促進し、表皮のバリア機能を高める作用、真皮:線維芽細胞からのコラーゲン分解酵素の産生を抑制する作用)があることを発見した。

 これらの作用を応用することにより、肌荒れやシワ、ハリのなさなどの肌悩みの改善に役立つことが期待されるという。今夏には、ポーラからゴールデンニームを配合した化粧品を発売する。

 これまでに同社では、ヒトの皮膚内に存在する抗菌ペプチドの一つであるヒトβディフェンシン-1(ディフェンシン)が、ヒト表皮細胞におけるタイトジャンクションの形成を促進することで、表皮バリア機能を高めることを明らかにしてきた。表皮バリア機能を高めることは、肌荒れのない健康で美しい肌を手に入れるために重要であるため、表皮細胞からのディフェンシン産生を促進する化粧品素材を探索したところ、ゴールデンニームにその作用があることを発見した。さらに、表皮バリア機能への影響を確認した結果、ゴールデンニームは表皮バリア機能を高めることも見出した。

 これらの結果から、ゴールデンニームは、表皮細胞からのディフェンシン産生を促進し、表皮バリア機能を高めることで、健やかで美しい表皮の形成に貢献すると考えられるという。

 さらに、ゴールデンニームの効果について研究を進めたところ、真皮に対しても有用な働きを持つことがわかった。真皮構造の大部分は、Ⅰ型コラーゲンにより成り立っており、このコラーゲンは、線維芽細胞が産生するマトリックスメタロプロテアーゼ-1(MMP-1)というコラーゲン分解酵素により分解される。

 したがって、真皮内のMMP-1が増加すると、Ⅰ型コラーゲンの量が減少し、真皮の構造が損なわれてしまい、ハリのなさやシワの形成へとつながってしまう。線維芽細胞から産生されるMMP-1の量は、紫外線により増加することが知られているが、ゴールデンニームには、紫外線照射により増強されるMMP-1産生を抑制する作用があることを新たに発見した。このことは、ゴールデンニームが真皮のⅠ型コラーゲンの分解を抑制し、健やかな真皮構造の維持・改善に有効であることを示しているという。

 以上の研究成果より、ポーラオリジナルエキスゴールデンニームは、表皮と真皮の二方面に働きかけることで、肌荒れやシワ、ハリのなさなどの様々な肌悩みの改善に役立つとしている。

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