2011年1~12月のオーラルケア市場規模は、前年比2.1%増の2062億円(義歯関連用品・電動歯ブラシ含む、ライオン調べ)となった。歯ミガキが2.4%増の753億円、歯ブラシが0.6%増の441億円、洗口剤が6.3%増の250億円、デンタル用品(歯間清掃関連含む)が3.8%増の125億円だった。義歯関連品は前年比2.7%増の約259億円、電動歯ブラシは7.0%増の59億円で推移した。オーラルケアフーズ(前年比7.1%減、74億円)、口中清涼剤(8.8%減、14億円)、歯槽膿漏関連品(0.4%減、87億円)が前年を下回ったものの、その他のカテゴリーは堅調に推移した。2012年もこれまで2011年並みで推移している。
歯ミガキは近年、販売個数はほぼ横ばいで推移しているが、1個あたりの販売単価が高まり、市場は拡大傾向にある。2011年を振り返ると、価格帯では「500~999円」、効能別では歯周病関連の歯ミガキが好調だった。
価格帯では、1000円以上の高価格帯が横ばい、150円未満の低価格帯が2ケタ減で推移したことを踏まえると、これまで汎用タイプを使用していたユーザーがワンランク上の歯ミガキを購入したことになる。近年、中高齢者層を中心にオーラルのパーソナルケア意識が高まっており、悩み解決型の歯ミガキが支持されたことで単価アップにつながった。
歯ブラシ市場は2008年以降、縮小傾向にあったが、2011年は単価ダウンも底を打ち、販売個数・金額ともに回復した。歯ミガキ同様、「歯周病ケア」や「ホワイトニング」といった機能性を訴求した付加価値歯ブラシが構成比を伸ばした。縮小の一要因とされてきたPB歯ブラシは、売上構成比が2ケタを占める時期もあったが、2011年は5%程度で落ち着いている。
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この記事は週刊粧業 掲載
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