化粧品の容器商社ケイズ(本社=金沢市)は2011年9月、関連会社でOEM事業を展開するワムインターナショナル(同)と経営合併を果たし、容器と中身の企画・提案が一体化した特性を“オールインワン”とうたって新規参入企業をサポートする業務に厚みを増している。
合併に際し、ケイズは1つの会社が容器と中身の要望を一括で請け負うことに対する周辺の反響を注視していた。
この点に関し、角嶋一幸社長は「(合併が)少しずつ認められ始めている」としたうえで、最近の実例を示し「東京の中堅メーカー代表から容器と中身の調達が1社で完結することは『非常に便利だ』と評価していただいた」と語った。
また、同社長はこうした側面を参入事業者へのサポート業務に照らし、「新規で化粧品を始めたい企業さんは、当社に相談していただけると容器と中身の検討で別々の迷いを抱かなくて済む。断然に便利だと思う」と述べ、積極的に自社の持ち味をアピールしている。
ただ、軸足の容器ビジネスで顧客の要望を満たす提案営業を主としている同社が、経験則のない新参企業をマーケティング戦略でどのように支援するかが気に掛かる。
この部分で、角嶋社長は自信を込め「たった14期とはいえ、これまでの事業展開を通じてお客様企業のさまざまな実態に連れ添ってきた蓄積がある。成功と失敗の両面から、当社が踏み越えてきた実例を示すことで新規参入企業をリードすることができる」と説明している。
また、顧客の販売促進サポートやマーケティン支援を担当している番匠郁子氏は、社長の説明を噛み砕く格好で「特に異業種から参入する場合、“売る”というイメージにおいて化粧品の独特な感覚に違和感を覚えることがある。そこをマッチングして差し上げることが大切で、押し付けは禁物」と補足している。
さらに、番匠氏と角嶋社長は口をそろえ、「言わばコーディネーターとして、『一緒に作って行きましょう』というスタンスが最も大切」と強調している。
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この記事は週刊粧業 2012年6月18日号 9ページ 掲載
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