ナリス化粧品、「心人(こころびと)プロジェクト」で被災地支援を本格化

粧業日報

カンタンに言うと

ナリス化粧品、「心人(こころびと)プロジェクト」で被災地支援を本格化

 ナリス化粧品はこのほど、16年前より研究してきた「化粧療法」の理論とナリスビューティーアドバイザーが持つ美容技術を活かした被災地支援活動「心人(こころびと)プロジェクト」をスタートした。人と人のつながりを経営基盤とする訪販実施企業が、人間力の活用で社会貢献事業を進める好例と言えそうだ。

 全国に顧客を持つ同社は、震災直後も被災地を訪れ、物資などの支援活動を行ってきたが、同社にとって創業80周年にあたる今年、社員一丸となって支援活動に取り組むことで、企業理念に掲げる「『for others』~人様のために」の原点への立ち返ることも目的としている。避難所近隣の集会所などを活用し、長期化する避難生活で不安やストレスが増している人にハンドマッサージを無償で提供し、年間1万人とつながるプロジェクトへと拡大していく。

 「化粧療法」とは、「化粧が個人に与える心理的な効果を利用した心理的または生理的な治療のこと」と定義づけされており、具体的にはハンド&フェイシャルケア、メークアップなどスキンシップを通して、リラックスしながら自信や満足感、自己肯定感などを手にすることを目的とした生理的・心理的ケアを指し、近年、医療・福祉の現場では化粧療法の効果・効能への認知度が高まっているという。

 「心人プロジェクト」は、全国のナリスビューティーアドバイザーの想い(心)から発足され、初回の5月17~18日は、福島県いわき市で、ボランティアのビューティーアドバイザー15名が300名の避難者にハンドマッサージを無償で提供した。続く24~25日の2日間は、ビューティーアドバイザー6名が仮設住宅を個別に訪問し、避難者50名にハンドマッサージを施したという。今後は月1~2回程度のペースで実施していく。

 ハンドマッサージを選択した理由について、同社は「手にはツボや反射区などが多く存在し、刺激することで、全身をケアする効果があると言われており、スキンケアより手軽に体験しやすく、手に触れることによって、緊張を緩和し、心身のリラクゼーション効果をもたらすことができるため」と説明している。

 その場でハンドマッサージを体験してもらうとともに、その方法を伝授している。マッサージに使用した乳液「ルクエ バイタルバランス ミルク」をプレゼントし、家族・友人間で日々のストレスや疲れを継続的に癒してもらう試みだ。同社は、福島県で沢山の笑顔と幸せが生まれることを期待し、プロジェクトを遂行していく過程で、「繰り返し訪問し、避難者に安心して喜んでもらうことで、ナリスビューティーアドバイザー自身も元気をもらえる」とも考えている。

 活動の責任者である谷さんは、「皆さん、ハンドマッサージを行う前は、皆さん緊張気味で顔も固い印象表情だったのですが、手をと手を触れながら、話を交わすうちに見る見る自然と肩の力も抜け、顔も柔らかくなってきました。初めて会った人なのに、被災した話や日ごろの悩みなど、いろんな話を語って下さいました。“触れる”ことで、不思議と安心感を生み出して、硬くなった心を開く効果があるみたいです。放射能の恐怖やストレスにさらされている皆さんにとって、私達の活動は根本的な解決策にはならないかもしれませんが、この活動を通じて、ほんのひと時でも日ごろのストレスを忘れ、楽しい時間をプレゼントできたら、と願っております」と語っている。

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