花王は、インドネシアの急速な経済発展にともなう家庭用製品の需要拡大を見込み、安定的な供給体制を強化するため、第2工場をジャカルタ郊外のカラワン工業団地に建設する。敷地面積は現工場の1.6倍となる約14万平方メートルとなる。第2工場は、2012年10月に着工、2013年末に稼動を開始する。
現在稼動中のチカラン工場はフル稼動に近い状況にあり、現有敷地では将来の規模拡大に限界があることから、生産拠点の追加を決めたもの。第2工場はジャカルタ郊外のカラワン工業団地に新設し、衣料用洗剤、生理用品などの生産能力アップを図るとともに、ベビー用紙おむつなど将来的な事業拡大にも対応する。
花王グループは清潔・美・健康の分野において、製品を通じて世界の人々の“喜びと満足のある豊かな生活文化の実現”に貢献し、グローバルに利益ある成長をめざしている。特にアジア・アセアン地域においてはインドネシア、中国などの成長国を最重点戦略地域と位置づけ、今後も積極的な事業拡大を進めていく。今回の投資はこの戦略に沿うもので、用地の確保と新規設備投資を合わせ約100億円となる。
また、第2工場は現在建設中の香粧品などの原料に使用する界面活性剤や産業用化学製品を製造する花王インドネシア化学新工場と隣接し、効率的な生産活動をめざしていく。
【花王インドネシア概況】
社名:花王インドネシア(英語名:PT Kao Indonesia)
設立年:1985年
代表者:社長 小泉 篤
出資:花王株式会社、PT Rodamas
事業内容:衣料用洗剤、生理用品、全身洗浄料、洗顔料、などの製造販売
1985年に洗顔料の「ビオレ」、1987年に全身洗浄料の「ビオレ」、1989年に「ロリエ」、そして1992年から衣料用洗剤「アタック」を発売し、本年ベビー用紙おむつ「メリーズ」の輸入販売も開始。
【参考】第2工場の住所
インドネシア 西ジャワ州 カラワン県 カラワン工業団地 ジャカルタ中心部から56km
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この記事は粧業日報 掲載
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