メディアスコープ|資生堂、Webを活用した新ビジネスモデルを図解

カンタンに言うと

メディアスコープ|資生堂、Webを活用した新ビジネスモデルを図解

 今回は、週刊粧業(2012年4月16日号)に掲載された記事「資生堂、Webを活用した新ビジネスモデルを発表」を図解した。

 資生堂では、2012年4月より「創業140周年」「制度品ビジネスモデル誕生90周年」という節目にあたり、かつて前例のない店舗とネットを融合した大規模な取り組みをスタートした。

 今回の取り組みでは、世界の3人に1人がネット利用者となり、1996年からの10年間で531倍に情報量が膨れ上がったことなどの環境変化により、世の女性たちの間にあらゆるミスマッチ(情報・店頭・カウンセリング)が生じていることの解消をねらいとしている。

 新ビジネスモデルでは、従来の枠組みの中では獲得できなかった顧客との接点を増やすことで、同社の営業基盤そのものともいうべき取引店(専門店、ドラッグストア)の店頭活性化を図っていく。さらに、インターネット上での情報発信力・集客力を高めることにより、オンライン売上高100億円超、国内美容系サイト№1も目指す。

 4月2日からは、女性が美しくなるための情報が集まった「企業」と「顧客」を結ぶプラットフォームとして「Beauty&Co.(ビューティー・アンド・コー)」、21日からは、同社と顧客、店舗をつなぎ、IT技術を活用した次世代サービスを提供する「Watashi+(ワタシプラス)」をそれぞれ開設。ワタシプラスのオンラインショップ売上高については今後5年間で100億円台(初年度売上高は数十億円)、ビューティー・アンド・コーの月間利用者数については約200万人を目標としており、早期に国内美容系サイトの№1を目指す。

 現代女性は、IT技術の進化により、情報の洪水に溺れ、どれが自分に本当に合う化粧品であるかを認識できず、店頭でも膨大な商品の中から何を選択すればよいのかわからなくなっている。これを店頭とネットを融合した新ビジネスモデルに移行する最大の理由として挙げる。

 資生堂は、「ビューティー・アンド・コー」で顧客と出会い、「ワタシプラス」で顧客との関係を深め、取扱店に誘導することにより、従来の枠組みの中では獲得できなかった顧客との接点が増えることに期待している。

 新ビジネスモデルは「ビューティー・アンド・コー」と「ワタシプラス」の2つのサイトと、既存店舗網で構成されている。「ビューティー・アンド・コー」は業態の垣根を越えた様々な情報を紹介することで「顧客接点の拡大」「参加サイト(ワタシプラス)への誘導」、「ワタシプラス」は「美容の要望や期待」に応えるとともに、「新しい需要の拡大」を図る。これにより、国内市場の活性化につなげていく。

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