海外製品を中心に化粧品容器の商社ビジネスを展開しているケイズ(本社=石川県金沢市)が、1998年の立ち上げから15年の節目に立ち、調達などバックヤードの再編を経て新しい境地へ踏み出している。
同社はさきごろ、日本総代として組んできた韓国メーカーYONWOO(ヨンウ)社との関係性を見直し、独占ではなく「ヨンウさんの容器を自由競争で売らせていただく一商社」(角嶋一幸社長)へと軌道修正した。
背景について、角嶋社長は両社が相互で距離感を見直す必要があったとしたうえで、創業の精神に触れ「当社は多くの国のさまざまな製品をお客様へ届けたい」と立ち位置を明確にしている。
主力だった韓国メーカーとの係わりを新たにする一方で、同社は容器の最新トレンドに対応するため気鋭の生産者とコンタクトを開始している。
角嶋社長によると、現在最も変化のうねりが激しいのはヘアケアの領域で、製法でいうと「彫刻のようなダイレクトブローを施した容器を『いままでにない』と小売業さんやエンドユーザーが歓迎している」という実態があり、これは言い換えると「スキンケアに比べ、浴室で使うヘアケア容器は様変わりが少なかった。その遅れを上手く突いたメーカーがいまシャンプー・リンスでシェアの伸ばしている」と見ていいという。
こうした流行性への対応はメーカー・商社に多大な技術的負荷を強いるが、角嶋社長は「容器屋が消費者の支持に逆らうことはできない」との構えを示している。
この記事は週刊粧業 2013年2月18日号 8ページ 掲載
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