2012年ウェットシェービング市場、男性用・女性用ともに4~5%アップ、高価格帯が好調

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2012年ウェットシェービング市場、男性用・女性用ともに4~5%アップ、高価格帯が好調

 2012年のウェットシェービング市場(440~450億円、シェービング剤含む)は、男女ともに前年比4~5%増と好調に推移した。

 男性カテゴリー(330~340億円)は、最大手シック・ジャパンの「シック ハイドロ」を筆頭に各社の新製品や注力アイテムの販売が好調で、積極的なプロモーション活動も奏功した。

 こうした各社の取り組みにより、10~20代のエントリーユーザーのほか、電気シェーバー使用者がシフトする傾向もみられ、新規ユーザーを獲得しているとみられる。

 依然として飽和市場との指摘はあるものの、システムレザーを中心とする高機能型商材へ誘導していくことで、市場を拡大させることは可能と考えられる。

 一方、女性カテゴリー(100~110億円)も、高価格帯アイテムの販売が伸びて市場が活性化した。中でも、多くのシェアを握るシック・ジャパンの新製品「ハイドロ シルク」が好調な売れ行きを見せた。

 今年は2強の一角であるジレットも大型新製品「ヴィーナス&オレイ」を発売するなど、男性に比べて低いシェービングの使用率を高めることで「まだまだ市場は伸びる」(メーカー関係者)ことが予想される。

 シェービング剤も微増で推移した模様で、シック・ジャパンの新製品やカミソリとの併用を勧めるキャンペーン効果に加え、「サクセス」(花王)の新製品も市場拡大を後押ししたという。

※画像は、シック・ジャパン「エクストリーム3」大容量パック。

【記事掲載企業】

◎シック・ジャパン、男女全カテゴリーで攻勢ディスポ初のTVCMも
シック・ジャパンは、男女の全カテゴリーにおいて製品とプロモーションの両面で攻勢をかける。
目玉の1つとして、男性用3枚刃ディスポ「エクストリーム3」、ディスポでは初となるTVCMを4月から放映する。製品面でも、新たに15本入りの大容量パック(933円=税別店頭価格、当社調べ)を投入し、ディスポ分野の開拓を進める考えだ。(以下、省略)

◎フェザー安全剃刀、剃った後も肌うるおう新感覚保湿シェービングジェルを提案
フェザー安全剃刀は今春、ユーザー拡大に向け、カミソリの使用満足度を高めるシェービングジェル「ハイシェーブモイストジェル」(230g420円)を2月より発売した。
昨春発売した泡タイプで好評だったスキンケア発想を取り入れ、5つの保湿成分を配合。肌に密着するジェルが、ヒゲを軟化させ、なめらかなシェービングを実現し、ヒゲ剃り後の乾燥しがちな肌にうるおいを与え、保湿する。
発売後は、トライアルニーズに対応し、サムライエッジホルダーにミニサイズ(35g)を添付した「うるおい実感キャンペーン」を実施しており、肌あたりのよさを追求したサムライエッジと一緒に使った時の満足度を伝えていく。(省略)

◎ニッケンかみそり、今期も堅実経営続く、新製品の売り込み最終局面に
自社ブランドやPB製品を製造・販売しているニッケンかみそり(岐阜県関市)は、今期(2013年3月期)の業績がほぼ計画通りの着地となりそうで、過去数カ年にわたって堅実な経営を続けている。
最新の動向としては、昨年開発した男性用替刃式2枚刃の「スライド2 ラバーグリップ」をホームセンターを中心に売り込んでいる最中だ。
同品は、グリップ部分などが使い捨て製品のように簡易な構造でありながら、首振り機能を搭載しているのが特徴で、競合の大手メーカーとは対照的に「細かなニーズや不満を拾い上げて、解決する」(熊田純夫社長)という考えを反映させたかたちだ。(以下、省略)

◎ジレット(P&G)、昨年実績は1ケタ台後半の伸び、女性用新シリーズがデビュー
◎貝印、「iFIT」は目標額をクリア、タツノコプロのキャンペーン集大成へ
◎BICジャパン、可動タイプの首振り式3枚刃流通ルートが拡大傾向に
◎ドルコ、GMSやHC中心にNBの展開を強化

【PDFダウンロード】「2013年ウェットシェービングの最新動向」はこちら

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