雪肌精の社会貢献活動が
美容スタッフの士気向上に
――「SAVE the BLUE」キャンペーンの取り組みを教えてください。
立田 今年で5年目を迎える「SAVE the BLUE」キャンペーンでは、7月1日から8月31日までの2カ月間、限定発売の新規デザイン商品を含め、化粧水・乳液など「雪肌精」の売上げの一部を、自然保護の観点からサンゴ育成活動への寄付を行っています。
ブランドを象徴するボトルの瑠璃色から連想される美しい海を次世代につなげたいという願いを込めて、化粧水の使用率が高い夏期間にキャンペーンを実施し、対象商品をそれぞれ1品ずつお買い上げごとに、ボトルの底面積分のサンゴの森を広げる活動につなげています。
2009年からスタートした「SAVE the BLUE」キャンペーンは、さまざまなメディアを通じて情報発信を強化してきました。しかし、お客様に浸透するためには、まずは美容スタッフに浸透すべきではないかと考え、昨年からは、優秀な美容スタッフを沖縄のサンゴの森を広げる活動に「サンゴ大使」として留学させる取り組みを進めています。
沖縄の海では30年間で約8割のサンゴが消失していると言われています。この「サンゴ大使」にサンゴを植えている沖縄に実際赴いてもらい沖縄のサンゴの危機的状況と自らが販売している雪肌精がどのようにサンゴの森の拡大に貢献しているのかを自分の目で確かめてもらい「自分ごと化」して欲しいという思いで企画をスタートしました。
実際に、ナインティナインの岡村隆史さんが主演した映画「ていだかんかん」の主人公にもなった、世界で初めて養殖サンゴの移植産卵に成功した金城浩二さんからサンゴの役割や危機的状況の話を聞いたり、実際にサンゴの株分けを体験することで、沖縄のサンゴの問題を「自分ごと化」することができたと思います。彼女たちは、各地域に戻っても、自分たちが体験してきたことを、他のメンバーに知らせる活動を積極的に実施してくれています。
雪肌精を販売することでサンゴの森を広げ、世の中の役に立つという別のモチベーションが湧いてきているようです。
この取り組みをもっと広げていこうということで、今年は組織小売業の経営陣の方やバイヤーの皆様にも参加していただきました。参加いただいた方からも「サンゴを守るために頑張る」と力強い言葉をいただき「SAVE the BLUE」活動を積極的に展開していただいております。こうして活動の輪が着実に広がっているという実感があります。
今後はサンゴ森を広げていくために、もっと一般の方々に知ってもらえるような活動も行っていく予定です。
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この記事は週刊粧業 2013年8月5日号 8ページ 掲載
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