真空乳化機をはじめとする化粧品の製造機械メーカーであるエヌ・ピー・ラボ(東京)は、7月10~12日にかけて化粧品技術の展示会「インターフェックス ジャパン」に出展し、例年を上回る反応で取引拡大に向けて好感触を得ている。
同社ブースへの来場者数は昨年出展時の2倍以上に達したという。さらに、日本での販売を開始して15年近くが経過し、業界への認知度や出荷台数を順調に積み上げる中、「当社を目的にピンポイントで来場してくださる方が多かった」(菊地正仁社長)ことも特徴的な動きだったという。
さらに、某大手化粧品メーカーの海外事業責任者が、東南アジアでの工場新設について商談に訪れる場面もあった。同社は、アジアなど海外工場に対する機械の納入実績もあり、機械輸送のほか、配置場所など工場全体のレイアウトを行うこともできる。いわば「ミニゼネコン」(菊地社長)のような役割を果たせるというのだ。
今回の展示会では、ここ数年間で採用例を増やしている下ホモ型の「ウルトラミキサー」を重点的にアピールした。
ウルトラ羽根が槽の下部に取り付けられており、欧米などでは主流のタイプとなっている。剪断力が強く、分散・乳化力に長けているのが特徴だ。また、通常は釜の最大容量に対し40%ほどの仕込量が必要とされるが、同ミキサーは15%前後の低量で稼働できるメリットもある。
このため、幅広い用途が可能となるほか、アフターメンテナンスも簡素化できるため修理費用も安く抑えられるという。
展示会でも関心をもつ来場者が多く、今後も出荷実績が増えていきそうな気配だ。
同社が販売する「宇元機械」(韓国)の各種製造機械は、同国内で80%超のシェアをもち、海外への輸出実績も豊富だ。日本では、エヌ・ピー・ラボが作図の作成からアフターメンテナンスまでをカバー。部品なども日本製品で対応している。国内競合メーカーよりも低価格で販売できる点も特徴だ。
最近では、耐圧防爆構造「d2G4」に対応し、消防法の安全基準をクリアできる態勢を整えていた。
来年の出展も既に決めており、次回は出展小間数を拡大して臨む構えを見せている。
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この記事は週刊粧業 2013年8月12日号 14ページ 掲載
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