化粧小物は自らトレンドを発信しながら化粧品の魅力も引き立てる立役者として化粧品市場を支える重鎮的存在である。近年は海外製品との競争が激しくなり、価格はシビアになりがちだが、景気回復とともに『プチ贅沢』で高機能商品に興味を持つユーザーの増加が期待されている。(記事全文はこちら)
売れるには理由がある
こじつけには無理がある
昨年からの円安で海外に製造拠点を持つメーカーは多大な為替の影響を受けた。
「1ドル85円だったのが105円になれば原価が2割も高くなり、利益が圧縮された。それを商品価格に転嫁するのはむずかしく、経費削減に努めている」(メーカー)という。海外生産が進む一方で、為替一つで会社が揺らぐ可能性も出てきているのだ。
それでも、各社はタイムリーに新製品を導入し、リニューアルで商品価値を高めて市場を活性化してきた。
売れる商品とはどのようなものか。
「まずは消費者が求めるている商品であること。飛ぶように売れる商品にはそれなりの理由がある。逆にメーカーのこじつけでつくった商品は坂道を押し上げるような感じで、無理がある。若い女性がどのような商品を欲しがっているかリサーチすることを、我々の業界は真剣に考えるべきだ。自分たちの想いだけでつくっても売れない。本当に売れている商品は勢いがあり、向こうから問い合わせがくるので好循環が生まれる」(メーカー)
売れる商品をつくるには技術力向上が不可欠である。化粧品メーカーからのOEMも少なくないこの業界は、化粧品のトレンドも把握しなくてはならず、それが自信にもつながるという。
トレンド商品の宿命か、サイクルは短く、半年~1年で見直しをはかる必要がある。しかしそのような状況にあっても消費者ニーズを的確に捉えた商品はロングセラーを続けているという現実もある。
「ドラッグストアは食品に押されて売場が縮小気味で、競争は激化している」(メーカー)など課題はあるが、その中にあっても光る商品は生き残っていく。
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この記事は週刊粧業 掲載
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