健康食品や医薬品の受託製造大手アピ(本社=岐阜県岐阜市)が、盛り上がりが顕著な美容訴求ドリンクの市場で競合に差異化するため、原料抽出から最終パッケージまでを一貫してカバーする体制づくりを目指し製造環境の整備を進めている。
同社の東京支店長を務める岩越剛取締役は、素材調達から最終製品化まで対応する基盤構築について、その意義を「抽出機能を持っている受託企業は他に類を見ない。本当の意味で、入口から出口まで全て一貫した製造機能を取り揃えてメーカーさまに提案する」と説明している。
既に、現在も部分的に対応している原料抽出は本巣工場(岐阜県本巣市)が取り組み拠点だが、建設中で今夏に完成予定の先鋭プラント「揖斐川ネクストステージ(NS)工場」が操業すると完成度の水準が高まる可能性が浮上している。
こうして原料抽出を本格的に内省化したい狙いには大きなテーマがある。
メーカー・本舗が原料事業者から調達した素材は他社も入手が可能であり、根本の材料自体が同一では最終製品の独自性が薄まってしまう場合もある。
その点、同社が受託メーカーとしての守備範囲に「原料抽出」を加えることにより「お客様の企画で、お客様仕様のオリジナル原料を作ることができる。トレーサビリティーを確保できると同時に、コスト面の優位性も働く」(岩越氏)など、販売先へ複数のメリットを差し出すことができる。
また、アピは専業の原料事業者を向こうに回すうえで、ここでも差異化点を設けている。
抽出の先に「発酵」というひと手間を加えることで「吸収性や香りが良くなるほか、プラスアルファの機能を引き出せる可能性がある」(同)といい、実現のため「発酵槽」と呼ぶ新機材をこのほど、新たに導入した。
この記事は週刊粧業 掲載
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