グロスの使用率は低迷
口もとはナチュラルが鍵
メークアップに関するアンケート調査の結果を見ると、「リップメーク」の使用状況は、あまり芳しくないようだ。
調査結果では前回27.9%で最多となった「口紅とグロスを併用」が約3P下がり、代わりに「つけない」が前回の17.5%から大幅にポイントを上げ、トップに立った。ナチュラルメークが重視され、ほのかに色づくリップクリームが増えていることが、今回の結果の背景にうかがえる。
「口紅のみ使用」は前回とほぼ同率で順位も3位を維持した。「グロスのみ使用」は、前回から6P近く下がり2割を切った。グロス単品でも唇を立体的に見せる効果があるが、使用する場合は口紅との併用が多いことがわかった。
「同じ色を買うことが多い」「広告のモデル使用色がほしくなる」「新色を買うことが多い」がそれぞれ前回から2~4Pほどポイントを下げており、メーカーが推す限定色に左右されることなく、自分に合った色を選び、その色を気に入ればずっと使い続ける傾向にあることが結果から分析される。
意外だったのが、「無香料が好き」が前回から6P下がったことだ。
近年のナチュラル志向のブームにより無香料タイプがもてはやされると考えていたが、リップメークにおける香りも必要な要素とであることがわかった。
「リップライナーも買う」という回答は約2Pアップしたが、使用率自体は1ケタ台にとどまっている。口紅で華やかにするのではなく口もとを強調しすぎないメークが重視されていることがここからも顕著になった。
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【質問事項:メイクアップ】
A-3 メークアップ
1)リップメーク(複数回答可)
a.口紅のみ使用 b.口紅とグロスを併用 c.グロスのみ使用 d.つけない e.新色を買うことが多い f.同じ色を買うことが多い g.リップライナーも使う h.広告のモデル使用色が欲しくなる i.無香料が好き j.特になし k.その他
2)アイブローメーク(複数回答可)
a.眉毛を抜く b.眉毛を剃る c.アイブローマスカラを使う d.アイブローペンシルを使う e.髪の毛の色に合わせる f.パウダーを筆でつけ る g.特になし h.その他
3)ネールエナメル(複数回答可)
a.必ずつける b.時々つける c.あのニオイを何とかしてほしい d.もっとミニサイズにしてほしい e.ベースコートまたはトップコートをつける f.ネールサロンでやってもらう g.時々ネールチップやアートシールをつける h.ネールエナメルはつけない i.特になし j.その他
4)マスカラ(複数回答可)
a.マスカラ抜きでメークは語れない b.目への影響が心配だ c.リムーバーでもなかなか落ちない d.ウォータープルーフを使用している e.決まった商品を使っている(ブランド名 ) f.繊維入りを使っている g.思ったようにボリュームが出せない h.思ったように長さが出せない iダマになる j.使わない k.その他 l.特になし
5)ファンデーション(複数回答可)
a.春夏と秋冬は必ず切り替える b.愛用ブランドの新製品をつい買ってしまう c.他社との違いが今ひとつ実感できない d.同じメーカーなら、ケースは買わずにリフィルで間に合わせる e.広告モデルの美しい肌をみると、欲しくなる f.スポンジクリーナーをもっと充実させてほしい g.ケースは縦長が好き h.ケースは横長が好き i.二段タイプが好き j.もっとコンパクト化してほしい k.ファンデーションパクトが四隅に残る l.その他 m.特になし
【調査概要】
・調査実施:㈱週刊粧業
・調査コーディネート:㈱ソフィアリンクス
・調査協力:㈱クロス・マーケティング
・調査手法:インターネット調査
・サンプル抽出方法:㈱クロス・マーケティングが保有するネットモニタからランダムに抽出
・対象エリア:全国
・調査対象者:20~39歳の女性 ・対象者割付:20~24歳、25~29歳、30~34歳、35~39歳:各103サンプル 計412サンプル
この記事は週刊粧業 掲載
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