技術が進化し、メディア環境も多様化する中、各ブランド・製品はどう差別化し、どのようなプロモーション戦略を打ち立てるべきなのかに頭を悩ませている。
そうした中、個別のブランド・製品ではなく、企業としての姿勢やイメージを発信する「企業ブランディング」に注目が集まっている。一口に「企業ブランディング」と言っても、その手法は多岐にわたる。
1つは、CSR活動だ。世界的な社会情勢の変化に加え、企業不祥事の連続で2000年以降から企業にとっても大きなテーマとして認知されるようになった。
最初は経営体力に余力のある大手企業が中心だったが、徐々に中堅、中小企業にまで裾野が広がり出している。
同時に、「環境にやさしい」など社会的課題の解決につながるような商品に付加価値を見出す消費者も増えている。
また、社員の士気を高め、組織としての一体感を醸成しようという「インターナルブランディング」を取り入れる企業も増えているようだ。
いくらブランド・製品の質が高くても、営業マンや販売員がそれを体現できていなければ消費者にその良さは伝わりづらい。
そうした考えなどから、イベントや研修を通じて社員に誇りをもってもらえるような取り組みを企業側が重視し始めているという。
ここにきて、BtoBブランディングの必要性も叫ばれている。
グローバル化が加速し、Web上での企業間取引も増える中、取引先に対する企業イメージの醸成が重要な要素になってきている。
比較的どの業界にも共通する課題だが、日本の化粧品市場は、中長期的には人口減などに直面し、縮小していくことが予想される。
限られたパイの中で企業・ブランド間の競争はますます激しくなるため、自社製品を手にとってもらうための価値や意味合いをより強く打ち出し、伝えていく必要がある。
こうした企業の課題に対し、自らの専門性を活かしてサポートしようという動きを追ったのが今回の特集だ。
それぞれに得意分野をもつ各企業の取り組みをまとめた。(記事詳細はこちら)
【記事掲載企業】
◎KAINOSHO~企業ブランド価値の理解を促すインナーブランディグ活動を支援
◎大日本印刷~企業博物館の構築など独自性の高いブランディング支援サービスに強み
◎シータス&ゼネラルプレス~CSR支援で独自のノウハウレポート制作や事業戦略立案も
◎パジャ・ポス~「組織学習経営」コンサルに注力、売上拡大や社員の士気向上へ
◎プレイヤーズ~ブランド、ショップの「売れる仕組みづくり」で企業の存在価値を高める
◎イートラスト~企業の「顔」となるHPの無料制作から充実したフォロー体制でブランド支援
◎JTBモチベーションズ~モチベーションUPの専門コンサル、イベントや研修をプロデュース
◎リスキーブランド~市場調査からクリエイティブまで支援BtoBブランディングの事例増加
◎フォー・レディー~豊富な実地例は経営資源、思いを形にして社員一丸で
※写真は、シータス&ゼネラルプレスが運営する情報サイト「CSRコミュニケート」
この記事は週刊粧業 掲載
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