ユーロモニター・インターナショナル・竹村氏、2015年の化粧品市場「デオドラント」「男性用化粧品」が好調と予測

週刊粧業 2014年10月27日号 19ページ

カンタンに言うと

ユーロモニター・インターナショナル・竹村氏、2015年の化粧品市場「デオドラント」「男性用化粧品」が好調と予測
 ユーロモニター・インターナショナル(本社=ロンドン)は世界12都市に拠点を構え、80カ国に合計約900名のリサーチャーを配置し、世界中の企業、教育機関、政府機関に国際市場および各国の消費者に関するデータを提供している。

 国内化粧品・トイレタリー市場の動向について、竹村真理子リサーチアナリストに話を伺った。

 ――今年の国内化粧品市場を振り返ると。

 竹村 アベノミクス効果による景気回復が消費マインドにプラスの影響を与えており、2014年の国内化粧品市場はその影響もあって、低価格帯から高価格帯への移行が見られ、今年はプラスで最終的に着地すると見ている。

 数あるカテゴリーの中でも、特に「デオドラント」「男性用化粧品」「オーラルケア」「サンケア」の4つが顕著な動きを示した。

 「デオドラント」に関しては年齢や性別に関係なく、ニオイケアがエチケットのために必須となってきていることに加え、消費者の香りに対する意識の高まりが好調を支えているようだ。

 消費者の香りニーズは多様化しながら拡大しており、化粧品・トイレタリー市場においてこの流れは今後もしばらく続くものと思われる。

 「男性用化粧品」に関しては、男性の美容意識の向上に加え、ニオイケアに対する意識の高まりが好調を後押ししたと言える。

 男性用化粧品は全てのアイテムが総じて伸びているが、中でも整髪料は新剤型の投入などで新たな需要が創出され、活発になっている。

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