ライオンは、厚生労働省と日本歯科医師会の推進する「8020運動」の達成に向け、歯周病の予防、早期発見、早期治療を提唱し、さらに歯科医院等での「プロケア」や歯科医師や歯科衛生士の指導に基づく「セルフケア」が歯周病予防には大切とアナウンスする中、このほど、「歯科医療従事者が考える患者の歯周病ケア」と「生活者が考える自らの歯周病ケア」について意識調査を実施した。
今回は、歯科医師または歯科衛生士の資格を有し、現在、歯科医療に従事している146人に「歯科医療従事者調査」(7月4日~11日)、30~60代の男女176人に「生活者調査」(8月28日~9月3日)を実施している。
生活者調査では、歯周病の症状である歯ぐきの出血、腫れを経験したことのある人はそれぞれ半数以上いた。中でも「時間があれば行こうと思っている」「しばらくすれば治るので様子を見る」「いつものことなので気にしない」など、歯科医院に行く予定がなく、対処していない人は半数以上にのぼった。さらに、自分が歯周病であると思っている人でさえ、対処していない人が半数だった。
生活者への調査では、歯科医院に行く習慣がない人は53.5%、約8割が「痛みの症状が出たとき」にしか歯科医院に行かないという結果だった。
歯科医療従事者の調査では、歯周病予防に最も重要と考えているセルフケアで最も多かったものは「歯と歯ぐきの境目の歯垢を除去すること」(69・2%)で、次いで「歯間清掃を行うこと」(11.2%)と「自分に合った歯ブラシを使用すること」(11.2%)であった。
さらに、歯科医療従事者が診た患者が行っている歯周病の発症に関係が深い間違ったケアは、1位「歯と歯ぐきの境目に歯ブラシが当たっていない」(90.2%)、2位「いつも歯ブラシが当たっていないところがある」(82.5%)、3位「歯間清掃用具を使用していない」(70.6%)であった。
また、生活者の調査では、歯周病予防で重要だと思うセルフケアの1位は「歯ブラシで歯と歯ぐきの境目の歯垢除去」(72.1%)、2位「歯間清掃」(52.3%)であった。しかし、実際に取り組んでいる人は「歯と歯ぐきの境目の歯垢除去」(57.0%)、「歯間清掃」(33.7%)と、意識と行動に差があることがわかった。
この記事は粧業日報 掲載
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