資生堂、新ブランド「プリオール」の育成プランを発表

週刊粧業 2014年12月1日号 2ページ

カンタンに言うと

資生堂、新ブランド「プリオール」の育成プランを発表
 資生堂は11月10日、シニア女性向け新ブランド「PRIOR(プリオール)」(全33品目65品種、市場予想価格120~3500円(編集部調べ)、2015年1月21日発売、一部ヘアケアは14年11月21日より「ワタシプラス」で先行発売)の発表会を開催し、ブランドの開発背景やコンセプト、導入から育成までのプランについて発表した。

 また会場には、ブランドのイメージキャラクターに抜擢された宮本信子と原田美枝子が駆けつけ、大人の女性の悩みや「プリオール」の魅力などについてトークセッションが行われた。

 「プリオール」は「大人の七難 すんなり解決」をキャッチコピーに、難しいテクニックや複雑なステップが一切不要の「美ラクコスメ」の総合ブランドとして、スキンケア、ベースメークアップ、ポイントメークアップ、ヘアケアの4カテゴリーからなる。

 各カテゴリーには、6672名のシニア女性から肌や化粧品に対する理想と本音を聞き出した7大悩み「凸凹、影、色、渇く、下がる、見えにくい、おっくう」を解決するアイテムが揃う。

 今回、プロモーション施策では、シニア顧客獲得を目指す販売店とのWin-Winの関係構築を目的に、シニア特有の購買プロセス「AIAS(アイアス)」の考えを取り入れ、全国メディアとエリアメディアを駆使してターゲットとの接点を創出し、店頭誘引を図る。

取り組み意欲の高い販売店向けに
2つの販促支援メニューを用意

 同社の説明によると、「AIAS」とは、一般的な購買行動プロセスである「AISAS」(Attention=注目/Interest=興味/Search=検索/Action=購買/Share=共有)のうち、「Search(検索)」がない購買プロセスを指す。

 シニア女性の化粧品購買行動が、リアル店舗などの人の輪の中で情報・商品に関するアテンションとシェアを同時に行い、個々にサーチする傾向が他の世代に比べて薄いことを、シニア特有の購買行動を分析する中で見出したという。

 そのシニア特有の購買行動プロセスを踏まえ、リーチ獲得に向けたTVCMの全国放映とともに、地域番組へのTVインフォマーシャル、ビフォー・アフターを訴求した新聞折込チラシの展開といったエリア毎のプロモーションを盛り込んでいく。また、各支社が中心となり美容実習会を開催していくほか、同社初の試みとなるフリーダイヤルを用いたダイレクトサンプリングも実施する。

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