あらた畑中社長、「現状打破」をテーマに人材育成にも着手

週刊粧業 2015年1月1日号 8ページ

カンタンに言うと

あらた畑中社長、「現状打破」をテーマに人材育成にも着手
 あらたは、魅力的な売場提案・商品提案を通じて流通業界・日雑業界への貢献度を高めるべく、「次世代卸への進化」をテーマに、マーケティングや販促、商品開発といった機能を強化している。第2四半期業績は、消費増税や天候不順、白元の民事再生法申請など外部要因の影響を受け、減収減益を余儀なくされた。畑中伸介代表取締役社長執行役員に、今期の進捗状況や来期の取り組みなどについてインタビューした。

与えられた環境の中でコスト削減
進めていくのは企業としての使命

 ――2014年度の御社の動向についてはいかがですか。

 畑中 第2四半期までの連結業績(2014年4~9月)は、消費増税による駆け込み需要の反動による売上低迷・天候不順による売上低迷とそれに伴う売上総利益の減少などにより、売上げ・利益とも減少を余儀なくされました。その後も10月、11月と少し厳しい状況が続いています。

 消費増税の影響については、夏場には終わったと認識しています。それ以降はまた別の要因で消費マインドが冷え込んでいるのではないでしょうか。

 多くの生活者は、賃金が上がらない中で消費増税や円安による物価高をきちんと受け止めて、節約志向を強めていると考えられます。

 ――こうした厳しい経営環境の中、コスト削減が着実に進んでいる印象です。

 畑中 販管費は、前年同期比3億2900万円増の313億6100万円となりましたが、白元様の貸倒引当金が6億800万円増加しましたので、この増加分を一過性と考えると実際の販管費は2億8000万円削減されている計算になります。こうしたコスト削減は一挙にはできませんから、常に念頭に入れながら着実に進めていくことが肝要です。こうした活動は地味ですが、とても大切だと思います。

 当社は、4つの会社が一度に合併してできました。頭で考えながら組織を編成していきましたので、どうしても箱をこしらえてしまいがちでそこに無駄が生まれてしまいました。現在は時間をかけながらそれを取り除いている状況です。

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