厚生労働省が発表した2014年11月の有効求人倍率は、前月比0.02P増の1.12倍となり、1992年5月(1.13倍)以来22年半ぶりの高水準となった。
昨年はアベノミクスによる景気回復基調を背景に、リーマンショック・東日本大震災によって採用活動を控えていた企業が採用の動きを活発化させるなど、「欠員補充」から「人員増員」へと採用意欲を高めた。
こうした中、求人市場では、企業間の人材獲得競争が熾烈になっており、今後はこれまで以上に企業の採用難が進むものと推測される。
業績回復により採用が活発化
未経験者まで拡大する動きも
インテリジェンスが運営する転職サービス「DODA(デューダ)」の調査によると、2014年12月の転職求人倍率は前月比0.11P増の1.29倍で、2014年における求人倍率の最高値を記録し、業種別では「IT・通信・インターネット」(2.74倍)、職種別では「技術系(IT・通信)」(3.16倍)が2008年1月の調査開始以来、最高値を更新した。
転職市場では「全般的に即戦力の人材を採用したいという企業ニーズは変わっていないが、そもそも今は人材確保が非常に難しく、社員が不足している企業は多い」(人材紹介会社関係者)といい、最近ではこれまで経験者のみを採用条件としていた企業が、未経験者まで採用条件を広げる動きも出始めている。
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この記事は週刊粧業 2015年2月2日号 1ページ 掲載
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